チェックポイントは絞って行ったのですが、まあ曲がりました。。。
これだけ試合慣れしてるプロでも試合になると力が入るものなんです。
それでもなるべくシンプルにシンプルにできることを探して行ったんです。
でも正直、私自身も谷原に対する考え方は変わってしまいます。
私は自分で男子プロのようなプレーができない分、プロの癖や傾向を自分なりに考えて言葉や意見を発して来ました。
でも私にとって谷原は全てを教えてくれた人なので、普段呼び捨てにしたり「あんたは子どもの頃こんなだったのに!」とか言ってても、キャディとして「谷原プロ」に何かひとつ言うにも「雲の上の人に物申す」みたいになります。
上手く言い出せないし、色んな場面を考える。
それでも谷原は私の言葉ひとつひとつを「いちツアーキャディの意見」として聞いてくれているのが分かります。
そんなわけで谷原さんは1日ティーショットに苦戦し、重たいグリーンに大苦戦したわけでした。
一緒に回ってるヘンドリーさんと薗田プロ、曲がり倒す谷原の球を見てると正直イメージを崩すんじゃないかと思います。
自分が打つ前に曲がるショットを見ると「意外と横風が強いんじゃないか」とか「あの木に当たるんじゃないか」とか要らない情報が入ってくるはずです。
私がヘンドリーさんや薗田プロのキャディなら「私がボール見ておくから谷原さんのボールは見なくていいよ」と言うかもしれません。
でも、薗田プロは谷原の曲がって林に飛んで行くボールをいっつも見てくれて一緒に探してくれました。
17番ホールはミスした上に左風に乗り、右の林の右まで行きました。
そこから木々の間を抜いてフックをかけようとしたんですが右にすっ飛んでしまいました。。
『フックしなかったね。どこら辺行った?』
(狙ってた)テレビ塔からフックしなくてそのまま飛んで行ったね。。
林の中だとは思いました。
誰も打つ場面が見えないくらいの林から打ちました。
谷原の隣にいた私は狙いのラインからドローせずに飛んだことしか見えず内心は「ロストボールにしてしまうかも」と思ってました。
そんなわけ分からん場所から打ったボールなのに薗田プロは緑の中にボールが落ちるのを見てくれてました。
「あの木の辺りに落ちたと思うんですけど」と駆けよってくれ、見つけることができました。
それもまた林の中だったんですけど見つけてくれて2打は助けてもらいました。
どんな場面でも一緒にラウンドするメンバーのボールを見て「ナイス」と声をかけてくれる。
「薗田峻輔プロ」はそういう人です。
人を蹴落とすことなく、潔くプレーする。
コンペの優勝コメントではないですがメンバーに救われました。
当の谷原さん、成長過程にありながらも私なりに思うのは「ラウンド中はシンプルがいい」ということでした。
キャディは考えるのが仕事です。選手が打つのが仕事。
谷原に安心してもらえるような仕事ができるように明日やってみます!
では。寝ます!
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ツアーキャディ ★ハラマユのォミソ日記★