真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ出す
というのが正しいパッティングの典型のように
考えられています
結果として ヘッドの動きは
それに似ているものにはなるとは思いますが
賛成しません。
逆に 真っ直ぐ動かしているのだから真っ直ぐ行く
という発想は捨ててしまった方が良いというか
真っ直ぐの意味を考え直した方が良いと思います。
それは何故か…というと
ゴルフクラブの構造と弾道の関係を無視しているからです。
ゴルフクラブの構造は
握っている棒、シャフトやグリップに対し
平行でも、直角でもない微妙に中途な角度の
ロフト角度、ライ角度という複合した角度の面が存在しています。
パターヘッドが真っ直ぐさえ動けば
ボールが真っ直ぐ行くか というほど単純ではなく
特に ショルダーストロークのように
パターヘッドが円弧を描き、上下に高さを大きく変える
ストロークの場合、ヘッドの上下の高さ変化を無視し
打ち手の目に見える真っ直ぐ動かすこと
イコール 真っ直ぐ転がる
と信じている限り、余計 混迷を深める結果となります。
ショルダーストロークは
肩やグリップで作る5角形を固定し
それを背中周り、首周りの筋肉で無理やり
振り子に振る振り方ですから、
スイングの軌道(上下の円弧)がそのままロフト変化に
つながります。
ゴルフクラブは ロフトとライ の複合角度の打撃物なので
例えば 60度のライ角度クラブで、
リーディングエッジは目標方向に直角にセットしても
30度のロフト角度のクラブと55度のロフト角度のクラブでは
フェース面の向きはかなり大きく異なります。
極端に言えば ロフト0度であれば目標を向いていても
ロフトが90度になれば フェースは自分を向いているのです。
つまり ヘッドを左右に回転させず
緩めではあっても 上下に回転させる ということは
少々、度合いは緩くなっても左右に回転させているのと
あまり違いは無いのです。
パターストロークで
重要ななのは 精密とは言わないまでも
打ちたい距離を繰り返し打てる ことだと思います。
そのためには ロフト角度 というのが大切で
そのロフト角度には ヘッドの入射軌道も含まれます。
よって パターストロークで言う
真っ直ぐ動かす というのは
出来るだけ上下に円弧を描かず
直線的な軌道(入射)を造るという意味です。
from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります