20170402

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ゴルフクラブ✪軽いヘッドのご用心



市販のゴルフクラブが
どんどんとヘッドが軽くなる傾向が強くなっています。
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某ゴルフメーカーの某機種は
女性ではありますが、スイングウェイト計に乗せて
機械・針が全く動かない ものがあったりします。
…スイングウェイトA-00 以下ということですね。

一般的ですが スイングウエイトの 1ポイントは約2g
シャフトのバランスポイントやグリップの重量によっても
左右されますが、 参考例として
 45インチ 198gのヘッド重量で D-00 だとすると
     194gで C-80
     202gで D-20

 と言うように変わっていきます。

グリップの方では
過去 一般的だった 約50g平均のモノが
最近では 40g強位のモノが多くなってきました。
グリップ側では 4g軽くなると 1ポイントアップ
4g重くなると 1ポイントダウンですから
同じヘッド重量/同じ長さ で 数値上は2ポイント強
上がったことになりますね。
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それだけでも ヘッドは軽くなっているとも言えます。
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ゴルフクラブを比較したり、選んだりする際に
スイングウェイトも参考要素になる訳ですが
随分と基準が変わってきていますね。


最近では・・・
そのグリップの減量によってもありますが
男性のモノでも B台、A台、のものもあります。
D-00 のモノから比較すると
B-80 で20gもヘッドが軽く
A-80 であれば 40gも軽いのです。

これは クラブヘッドの製造技術の向上もあるのですが
このヘッドの軽さが『スピンを減らす』
ことなのだそうです。
確かに アマチャアのドライバーショットの
飛ばない理由の一つに スピン過多 があるのは確かです。
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ヘッド重量が減れば
打撃の破壊力は当然減りますから
スピンも減りますが、同時にその総体の打撃力の減るのです。
また ヘッド重量≒モーメントは
その運動を持続、姿勢を維持する力です。
ヘッドが軽ければ軽いほど ヘッドの運動は持続し難く
ヘッドの運動性能が低下としている ということですから
インパクト時にボールの質量を受けた時
ヘッドの減速やヘッドの姿勢ブレも激しくなります。

最大スピードになる筈のところで
最大減速が起こるのですから
その負荷は打ち手にかかります。

私の経験上、ゴルフによって体を痛める
手首や肘、肩、首 クラブに近いところを痛める症状の
ほとんどは 軽いヘッドから生まれています。

よく考えれば 分かりますが、
ヘッドが軽くなれば速く振れそうな気がしますが、
それはクラブの仕事でなく 自分の仕事です。
クラブの機能が薄くなる分を自分の労力でカバーする
という事に過ぎません。
実験としましたが、ヘッド重量が30g重くなっても
30g速くなっても 始めの数球を除いて
ヘッドスピードの平均値は殆ど変わりません。
全く変わらない と言っても良いでしょう。
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その上で、急減速の負荷を受けるのですから
余りに自虐なゴルフクラブになってしまいます。
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