今では世界を舞台にして、活躍中の選手です
ユニークなのはスイングだけではなくて、近年の彼の生き方は、
ほかの多くの日本人ゴルファーとは一線を画すものだ。
ゴルフと同じくらい旅が好き。プロとして2013年以降、アジアから
世界への道を拓き、2018年末に予選会を通過して翌年の欧州ツアーの
出場権をつかんだ。
その'19年は限られた出場機会を活かして、2020年のシード資格を
獲得した。
日本とアジアでも数試合に出たが、メインの欧州ツアーでは、
日本円にして約7516万円という額は、日本ツアーの賞金ランクに
当てはめてみると8位に相当する。「日本人の男子プロ」に限定して
'19年シーズンの獲得賞金額をみると、米ツアーの松山英樹を筆頭に
5番目だった
とはいえ、それが直接的に“リッチ”かというとそうでもない。
1年間の移動や宿泊等の経費でいうと、日本ツアーの2倍以上が
米ツアーではかかると言われ、欧州ツアーはさらにその倍、というのが
最近の相場だそうだ。
経費は「(獲得)賞金のだいたい半分くらいにはなりますかね」という。
基本的にはお金を稼ぐために、まず身銭を切らなくてはいけない。
予選を通過できなければ賞金はゼロ、という生活が延々と続く