20150121

元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ: フェアウェイウッドのシャフト選びのご相談です

【質問】

「倉木さま

いつもブログの更新を楽しみにしております。



今回はフェアウェイウッドのシャフト選びについてお願いします。

現在5W一本ですが買い替えです。



今回から 915Fの16.5度の3W(43インチ)と21度の7W(42インチ)のセッティングにしようかと考えております。

というか7Wの21度を先に買ってしまいました。



理由は15度の3Wだと私にはハードだろうということと、

16.5度の3Wから次が5Wの18度ではあまり距離の差が出せそうにないので7Wの21度にしました。



あと21度のユーティリティが苦手なので外すというのもあります。(950UT)



ですが1Wと同じディアマナRではまったく合わず、チョロやハーフトップ、ソールの裏にあたる始末で一切あたりません。



軽いのでしょうか??先が動くシャフトだから暴れるのでしょうか?本当に打てません。ティアップしても打てません。球も上がりません。

買ったのは7w21度(ディアマナR70S 340g)です。



3wのシャフトはどうすればいいのか、買ってしまった7Wはリシャフトするしかないのか?

シャフトに張る5gの鉛を張ってみようか?

ヘッドについているウェイトを重いものにしてみようか?

もうすこし練習すればあってくるのか?

実は先が動くシャフトはFWには合わないということもあまりしりませんでした。パニックです。



以前の5Wは913F(ランバックスタイプS75S ドライバー用シャフト、メーカーカスタム42インチ)

は重量340gでした。シャフトが硬く感じておりましたが、トップしたりチョロしたりはなかったです。

5wを買ったときはいきなりまったく打ていないということがなかったので安易に考えてしまってました。



3wと7wの重量フロー、おすすめのシャフト、鉛の張ったりで調整できるものなのかご教授お願いします。





現在のセッティング



1W 915D3 9.5度 ディアマナR6S(11度に調整して使用中、ヘッドに2gなまりを張って 319g)

かなり球は上がりますが、  



アイアン 712CB MODUS3120S 5鉄411g

ウェッジ DG S200



ヘッドスピードは現在43~44ぐらいに落ちてます。夏ごろは44~46ぐらいあったのですが。。。」






【回答】

ディアマナRの方が、少し、先の動きがあります。

手元の硬さはほとんど同じくらいです。

915の21度だと、チップカットは1.5インチです。

タイトリストの42インチは少し短め(BSだと41.75インチ程度)なので、1.5インチカットでは、ドライバーのR60Sとの流れはそれほど良くありません。

R80Sの方が良いです。

ディアマナRはトリミング長が75mmなので、チップカット1.75インチ+シャフト差し込み30mmが限界です。

基本的にはショートウッドに適していないシャフトですが、R80なら先端剛性があがるので、1.75インチでも事足りたでしょう。

チップカット長が短いと、弾道がかえって低くなります。

打ち出し角度が低く、バックスピン量が多い弾道になります。

R70だと0.25インチ以上カットできませんし、シャフトを抜いてまたスリーブを装着しなければならないし、その後、シャフト伸ばしをしてグリップ交換までしなければならないので、個人的には売却してしまったほうが良いと思います。

その資金で、R80を装着するのが良いです。

こちらの方が、先端がしっかりすることで、弾道が上がります。

3WはR70での良いのですが、チップカットは0.5インチしかしないので、ドライバーとの相性はあまり良くありません。

フェアウェイウッドの場合、少し先端の動きを抑えたほうが、打ちやすくなります。

トップ、ダフリが減ります。

フェアウェイウッドはアイアンやユーティリティーよりも重心が深いので、インパクト時、フェースが上を向きやすいので、先端のしなりが大きいと、トップしやすいのです。

1WがR60で3WがディアマナR70なら、3Wは1.0インチはカットしたいところです。

しかし、メーカーは対応してくれません。

工房でやるには割高ですが、それしか方法はありません。

メーカーカスタムの限界と言えます。(その分、安価ですが)

私達が思っている以上に、メーカーは、フェアウェイウッドのシャフト装着などについて、深く考えていません。

重量フローと硬度的には、



・1W45インチR60

・3W43インチR70チップカット1インチ

・7W42インチR80チップカット1.75インチ



が良い流れとなるでしょう。

大抵のメーカーのカスタム対応では、フェアウェイウッドで良いものを作るのは難しいのです。

43インチ〜40インチ程度まで対応する番手別設計の同重量シャフト(コンスタントウエイト)のフェアウェイウッド専用シャフトがあれば、ベストなのですが、メーカーもそこまでやる気がありません。

本当に、フェアウェイウッドのシャフト組は、ノウハウが必要になってしまっていて、ややこしい状況です。

幸い、タイトリストはシャフトを取り外せますから、売却してしまい、その資金で新しいシャフトを制作したほうが、良いでしょう。

見違えるほど、良くなります。

3Wに16.5度を選択したことは、とても良い判断だと思います。





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