【読者様からの質問】
「倉木さまいつもお世話になってます。
今回はアイアンシャフトについてなんですが現在はモーダス105 xを(5番アイアン37.75インチ)で使用しています。持ち玉はドロー系でミスはチーピンとドローがかからないでプッシュアウトです。
そんなに使いにくい感じはないのですが強いて言うならもう少ししなり感というか粘り感?みたいのがあってもいいのかと感じております。プレッシャーのかかる場面や力んだときに手打ちになると言うか、間が取れない感じでタイミングが外れる時があります。
倉木様のブログを拝見していてモーダス105 の剛性に似ているkbs cテーパー はどうかと思っております。モーダス105 の重量、振動数と比較してkbs cテーパー R+がいいのかと想像しています。
そうすればプレッシャーのかかる場面でも間が取りやすく力まないでショットできるのかと思っています。
またモーダス105 はバランスD1.5ぐらいなのですが鉛などをはってバランスを出せば粘り感みたいのがでるのでしょうか?
ちなみにヘッドスピードはゴルフ5などの量販店で計測してドライバーでだいたい50〜54なので実際には47〜50くらいだと思います。
長い文面になってしまいましたがモーダス105 、kbs cテーパー 、スピン量や弾道、どのような球筋傾向になるなど教えて頂きたいと思います。
宜しくお願い致します。」
【倉木真二の回答】
KBS Cテーパーの方がモーダス105よりも粘り感は強いです。
ゴルフ5のヘッドスピード測定器は水増ししているのではなく測定方法上わずかに速めに出るだけであってトラックマンと比較すると概ね5%程度の違いしかありません。
かつボール初速の結果は概ねトラックマンと同等なのでミート率はゴルフ5の測定器の方が低くなります。
インサイドアウト軌道でプッシュアウトとフックが出るタイプの場合は粘り系シャフトで粘り感のあるものにした方が良いです。
粘り系は相対的に中間の剛性が低いタイプです。
手元を硬めにできるのでクラブが寝すぎることによるインサイドアウト抑制効果があります。
粘り系の中でも特に粘りを感じやすいタイプにすることで目的にあったものに仕上がります。
粘り系で粘りを感じるタイプだとMCIやNS1150、1050が候補です。
MCIは全体的にしなりつつ先端が少し硬め、NS1150は特に中間がしなりつつ先も軟らかめ、1050は手元と先端の二箇所がしなりつつわずかな弾き感もある粘り系です。
インサイドアウト抑制と粘り感やタイミングの取りやすさを目的にするならMCI100Sが良いと思います。
おっしゃるようにヘッドに鉛を貼ることで粘り感(しなり感)は出ます。
MCI100Sでモーダス105と同じスイングバランスに仕上げた場合モーダス105よりも軽く仕上がります。
モーダス105Xは粘り感が弱いのでタイミングが取りやすいと言われるタイプにはなりません。
振り抜きが良く打ち抜けると評価されるようなタイプです。
予算を抑えるためにスチールということであればNS1050をスイングバランス軽めに仕上げると良いです。
from 元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ