20190606

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ゴルフクラブの取扱説明書 ③


しつこいけれどご容赦ください。



①グリップをからだの回転で移動させ、ボールを打つコト

そうではない例、
ヘッドを動かすコトでボールを打つ
と比較してみよう。


例えば 昨今重要なテーマになっている
「上からボールをつぶす」
「ボールを上から打つ」
「フェース面で上からボールを見せ入れる」


これを ヘッドを動かして打つ で行うと
ほぼ必ず グリップが最下点に来て「から」
ボールを打つコトになる。


正しいインパクトタイミング 箇所 に
グリップが入ってきてから ボールを打とうとすれば
からだは止めないと当たらない、
それ以降は 下半身は止めて 肩で
俗に言う 両腕で作る逆三角形だけを動かして打とうとする
そうなれば ヘッドがボールを上から見て入る 時期は
過ぎてしまってるので 横から入る形
フルショットになれば 上がり過程で入るコトになる。
MVI_0748Trim(5)Trim(2)Trim_Moment(4)MVI_0748Trim(5)Trim(2)Trim_Moment(5)





ヘッドを動かすコトでボールを打とうとする人には
〇右向きは重要ではない
〇骨盤・胴体・「からだ」の右向きに必要性がない

単なる勢いをつけるための助走路でしかないから・・・


例えば フルショットではあるけれど
mhまだ ボールを打っていない このタイミングで
全てのモノが 上向きになっている これが 典型例。

ヘッドは位置は"高いから低いになった"けれど
ここまで すべてのモノが上向き では
正しいロフトでボールをつかまえることは出来ない。


からだの回転は既に終着点まで来ているから
ここからは 振る勢いと 止めるからだ との喧嘩
これを オジサンが真似れば その勢いにもよるけれど
数球から数十球で からだは痛めてしまう。
大きなロフトで緩いスピン、速く振らなくてはいけないけど
その勢いに相反して からだは止めなくてはいけない
という矛盾は永遠に続く。


余計な話ではあるけれど、
筋肉が無く、関節の可動範囲の大きいジュニアから
ゴルフショットの数字 ココで言うとヘッドスピードとスピン量
だけを追いかけて 飛ばしにかけてきた選手は
スピンを減らして ボールスピードを上げるため
全て このあおりの手打ちに行き着いてしまうけれど
これが 成人して どれだけ パットやアプローチ
最終的には 選手寿命に影響するか
本人もそこまで考えていないし、周りの大人も見えていない。
子供の時に 何万というショットで覚えたら
もう怖くて変えられないだろうしね・・・・・・・。
プロフェッショナルになりきれていない と私は感じる。



ヘッドを動かす人にとって
からだの回転と前傾姿勢は 意味を持っていないので
右向きの量も必要ないし、
右を向いている時に 右サイド、例えば右ひじ の方が
左サイドよりも高くなっているのも全く関係ない。
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グリップも左手の甲を空に向ける為
右手と左手が離れた握りになるので余計だが
からだの正しい回転と前傾姿勢そのものの意味が
単なる 上手く見せるための恰好 でしかなく
動作の中での意味をなしていないので
例外なくアドレスが汚い。



逆を言えば、ヘッドを動かしてボールを打つ人にとって
右向きの量、右向きの質(ちゃんと骨盤から右を向く)
右ひじをやや高めに外に張る(フライングエルボー)も
単なる 格好の真似 でしかないので
絶対に身に付くことも、意味を持つ動作になることもない。
まして アドレスや前傾、グリップですら
ヘッドを動かす前提であれば 大きな意味を持っていないので
自分なりの よくいう自己流になるのは仕方ないだろう。
そこを治したところで ヘッドを動かしてボールを打つ限り
数分で元の自己流に戻るだけ。


職業上、年がら年中 インパクトの音を聞いているけれど
ボールを上からつぶして打つ音 と
下からしゃくって、もしくは煽って打つ音 は
天と地以上の違いで、それに加え
下からしゃくって打つ、煽って打つ人のアイアンショットは
インパクト音の前に 地面にヘッドが触れる音が入るので
非常に汚く、濁る。
私より前の世代であれば いっちょ噛み と笑われたけれど
最近では レッスンプロ、トーナメントプロであっても
 それが普通なので
何も言うこともないし、そんな音聞きたくもない。
だから 悪い見本としてみることはあっても
通常放送のトーナメント見るなら 音は消します。(見ないけどね)



言葉で説明するのも非常に難しく
どの道 ヘッドでボールを打つ に変わりないし
ヘッドスピードが速い = 飛距離が出やすい というのも
嘘ではないから、このニュアンスの掴めない人に理解してもらうのは
とてもとても難しいけれど、
スイングの問題、飛距離の問題、スコアの伸び悩み、体の故障
このすべてが ヘッドを振る、グリップを動かすのではなくヘッドを動かす、
シャフトを振る、 この一点から始まる と言って良いと思う。

from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります