3位から出た“黄金世代”の原英莉花(20)=日本通運=が、
通算14アンダーで並んだペ・ソンウ(韓国)とのプレーオフを制し、
ツアー初優勝を果たした。

長い右手を勢いよく突き上げた。15番パー3を使用したプレーオフの
2ホール目。原英は2メートルのバーディーパットを沈め喜びを爆発させた。
ギャラリーの列の間をクラブハウスに戻る間、祝福の言葉が雨のように
降り注ぐ。感極まり、切れ長の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
昨季は下部のステップアップツアーで2勝を挙げ、新人戦加賀電子カップも
優勝。今季は賞金女王を目標に定めたが、師匠のジャンボ尾崎将司に
「大きな目標じゃなく、目先の目標を決めろと言われた。それからまずは1勝を
目標にしました。それが今日につながった」と偉大な師匠に感謝した。
黄金世代の優勝は7人目でも、スケールの大きさはNo.1。
“女性版ジャンボ2世”へ、原英が今スタートラインに立った。