20190115

ゴルフも人生も no plan (;´Д`) : 鈴木タケル・一川大輔「世界のスポーツ科学が証明する ゴルフ新上達法則」

え~、アジアカップの日本vsオマーン戦ですが、またまた不満が残る試合でしたな。
特に北川がまだまだなのと、柴崎の調子が戻ってないのが気にかかる。

それから、今年はワシの地域では、雪がほとんど降っていない暖冬なんで、
雪国の方には悪いが、ゴルフ練習やウォーキングが停滞しないので助かっています。

ただ、相変わらず、これから春にかけて仕事が忙しくなる予感です。(笑)




え~次のゴルフ本は、1ヶ月以上前に読んだんで、少し思い出すのに時間がかかったが、

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「世界のスポーツ科学が証明する ゴルフ新上達法則」
鈴木タケル(著)、一川大輔(著)  実業之日本社  2018年2月


<内容>
「右手?左手?」には答えがある!エビデンス=根拠がモヤモヤを解消!

「これまで「経験」「勘」「コツ」などで曖昧に語られていたゴルフの様々な事柄を、
レッスンプロとスポーツ科学者が学術的な【エビデンス】に基づいて分析。
スイング、パッティングにおける「正解」と「上達法」を客観的事実から解説した
科学の時代の『ゴルフ新上達法則』です。」

◆主な内容


【Swing Evidence】
・あなたの頭に巣くう誤解の数々を解き明かすスイングのエビデンスとその活用法
・左ヒジの“引け"改善には運動パターンの再構築が必要
・プロに比べアマチュアは右足に体重を乗せ過ぎ、左足に移動するのが遅い
・上級者のグリップは切り返し後に一瞬弱まっている
・筋電図は語る! 「右腕! 」と主張する人も左腕でクラブを加速している
・スクワットジャンプが高く跳べる人はボールも遠くへ飛ばせる
・アドレス前の軽いジャンプでヘッドスピードが上がるかも
・動きのブレはプロでもなくせない。それよりブレたときの微調整能力が大切
・注意を向けるのはターゲット? カラダの動き? それぞれに適した状況がある
・左打ちに取り組むと右打ちの軌道が改善される可能性がある

【Putting Evidence】
・ゴルフ界にはびこる思い込みをくつがえすパッティングのエビデンスとその活用法
・インパクトへのはやる気持ちを抑える振り子のイメージ
・J・スピースのようにボールではなくカップを見て打つほうが入る?
・ストローク中、頭はパターヘッドと反対方向に動いている
・「入れごろ外しごろ」はアマなら1・5メートル。それ以上は外すほうが多い
・センチオーバーというベストな距離感に加え 「限度は90 センチ」も念頭に
・真っすぐ構えることも大事だが狙いどおりに打ち出すことがより重要
・ショートパットがカップに届かない原因は「緊張」
・アンカリング的に動く部分を減らすとプレッシャーに強くなる
・反省しすぎると自信レベルが低下し次の失敗を招いてしまう

<著者>
■鈴木タケル(スズキ タケル)
「幼少時からゴルフに親しみ、ツアープロを目指す。30歳からティーチングの世界に進み、2010年ティーチングプロA級取得。左打ちを取り入れた上達法「スイッチゴルフメソッド」を考案するなど、理論と指導力には定評がある。
国際武道大学ほか研究機関でゴルフを学術的に研究。日本プロゴルフ協会資格認証委員会専門指導委員として、指導者の指導にあたるほか、PGAゴルフアカデミーでレッスン活動を展開。1976年生まれ。静岡県出身。」

■一川大輔(イチカワ ダイスケ)
「東洋大学理工学部生体医工学科准教授。東洋大学スポーツ健康科学研究室(川越キャンパス)室長。筑波大学大学院体育研究科修了(修士:体育学)、山梨大学大学院医学工学総合教育部修了(博士:医科学)。運動生理学,スポーツバイオメカニクスの専門研究者として活動。1976年生まれ。富山県出身。」




この本の前書きには、

現代の多すぎる情報に対しては「自分に必要な情報を探すことができる能力」、そして、
「見つけた情報が正しいか分析し、判断できる能力」そして、「その情報を理解して活用する能力」が必要。

この情報の適切な選択、分析、理解、活用を「リテラシー」と呼んでいて、
それをゴルフに適用した「ゴルフリテラシー」が必要な時代と書かれています。

そして各項目ごとに、信頼性の高い論文を紹介し、その内容を吟味し読者に解説し、
最後にその分析を元にした一般ゴルファーのための活用法を提案
したと書かれています。



この本では、エビデンス(根拠、立証)がとれたものとして、

例えば、クラブのローテーションを妨げる左ひじの引けとか、
体重移動におけるプロとアマのタイミングの違いなどや、

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それから、ワシが以前書いた、「畑岡奈紗プロのぴょんぴょんルーティン」についてもありました。

アドレス前に反動付き垂直跳びを3回行ってから60秒以内にスイングすると、
ヘッドスピードが1m/秒速くなる可能性があるとのこと。
(ただ負荷が激しいので、10数センチ足が浮く程度のジャンプを5、6回1分以内に留めるのがベター)

また、左打ちに取り組むと右打ちでの振る感覚が開発される実験で、
3m以内のパットはボールよりターゲットを見ながら打つ方が入る実験(特にスライスラインでは入る)とか、

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「入れごろ外しごろ」はアマは1.5m、プロは2.4m。

手の真上に頭が来るようにアドレスすると、フェースが左に向けやすいとか、
(ボールの上に頭が来るようにアドレスすると、フェースが右に向けやすい)

しかし、アドレス時のフェース面はボールの打ち出し方向ではなく、
アドレスより打ち出し方向に意識を向ける方が効果的とか色々興味深いことを書いています。

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また、長尺パター遣いだったワシにはよくわかる
カラダの余計な動きが減るのでプレッシャーに強いアンカリング。

つまり動きを制限するパッテイングのスタイルで自由度の凍結の効果を得る場合があることとか。


え~この本は今までの経験則の理論とは違い、各種データ・論文を元にゴルフを解説しているので、
説得力もあり、新時代のゴルフ技術本と言ってもいいと思う。

ただ、このようなゴルフ技術本を読む人間は、知らない知識を知ることだけじゃ満足せず
そのミスに対する解決策を求めているので、その辺が十分に説明できていないような気もする。

だから、新鮮味はあるが、ゴルフ論文マニアの、
ただのゴルフ論文&データ紹介本になってるような気もしますね。

でも、ワシは苦手のパッティングについて多く書かれているのでまぁまぁです。

え~ワシのこのゴルフ本の評価は★★ですな。(ダメは★、まあまあ★★、良かったら★★★)

今回でこのゴルフ本書評コーナー閉店ガラガラの777回まであと6回になりました。

from ゴルフも人生も no plan (;´Д`)