20181130

鹿又芳典ゴルフブログ: シャフトの可能性

前々回にシャフトの比較記事のお話しをしたら、色々なところで反響が多く驚きました 本当に難しいんですよってお話だったんですが、今回のそのシャフトの可能性についてお話します。


まず僕の考えでは球質の根本的な部分はヘッドの影響の方がかなり大きいと思っています。ただこのヘッドに関しては皆さんご存知の通りR&Aの規制があります。もちろん規格外のヘッドは置いておいて、規格内のヘッドの場合これ以上反発させてはいけませんってことになっているので、見方を変えればどのヘッドでも飛距離性能は大差ないという見方も出来てしまいます でもインパクト時の条件がプレーヤーによって違うので、使うプレーヤーによって飛ぶヘッドが変わってくるという現状です。飛びの3要素(初速・打出し角・スピン量)を揃えて芯に当てるという事が飛距離アップの条件ですが、この条件を満たす為に、また満たしている方がヘッドスピードを上げていく為に、必要な物がシャフトという事になります。
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ヘッドの反発する上限が決まっているということは、ヘッドスピードをや初速を上げる為にはシャフトの重要性はドンドン大きくなっていくはずです このシャフトの仕事をあえて大きく分けると
①ヘッドの性能を生かす。
②プレーヤーが振りやすくする。
③ヘッドスピードをあげる。
本当にザックリ分けるとこの3つかなと思います。 この中で①②に関してはイメージしやすいと思うのですが、僕が可能性を感じているのは③に関してなんです。 これは現状でも軽さや長さではなく同じ重さでも1~2くらいスピードの変わってくる事があります。あくまでも個々のプレーヤーによってその挙動は違うので法則的なものはありませんが実際に起こっている現象です。皆さんも知っているある男子プロはハッキリと、このシャフトはスピードが落ちる・上がるとテスト段階で認識しています。また来春にはフジクラさんから発売される予定のシャフトは短いレングス(通常のヘッド重量)でスピードの落ちないシャフトを開発しています。これはクラブ長が短くミート率が上がっていくのにスピードが変わらないという事は実質的なスビートアップの効果になります。反対にクラブ長が長くなるのにミート率が落ちないシャフトも幾つか頭に浮かびます。

このようにヘッドでの仕事とシャフトでの仕事を分けて上げながら1つに融合させていくと今までにない飛距離や安定性がえられるかも知れません 特にシャフトに関しては重さ・EI・硬さだけではなく太さや重量配分も素材の進化に伴って自由度が上がっていますので、これからのシャフトに注目していてくださいね
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