20180425

ModernSwing21: 短いウッドはダメなのでしょうか?


Question

FWはヘッドの形状から球が上がりやすいが長いのでミートが難しい、
UTは短いのでアイアンのようにミートしやすいが球が上がりづらい、
とありました。

では、UTの長さのFWがあればいいんじゃないかと思うんですが、
それではダメなんでしょうか?

17度くらいのUTは球が上がりづらいとあり、
だったら17度のFWのヘッドでUTの長さのものがあれば
それでいいんじゃないかと思ったんです。

しかし、それだとどうなのかって答えはぜんぜん見つけられませんでした。
一体どうなんでしょうか?


Answer

仰る通りです。
誰でも良く考えれば分かる事ですよね。
そろそろ販売側もつじつまが合わずにいつバレるか
ハラハラしているのではないでしょうか?

その昔、全ての番手の流れを一直線にしたセットがありました。
PWは現在と同じ、そしてDRも今と同じなのですが、その間が
少しずつこの間を埋めて行く形状でした。

アイアンのソールは番手によって少しずつ厚くなり、どんどん
ウッドに近づき、ちょうど5番アイアン辺りになると
現在売られているUTのような形で、それがウッドに近い番手に
なると、ほとんど今のウッドと同じ形状になると言うセットです。

これはクラブのコンセプトとしては理想的だと思うのですが、
当時そんなクラブはだれも使っておらず、プロはウッド2本で
残りは全てアイアンでしたのでそれがカッコ良く、先生が先生と
同じセットを組んでくれたので、一切購入する気もありませんでした。

結局、同じようなセットはその後も目にする事があったのですが
あまり売れていないようです。

論理的にはこの一直線の流れで作られたクラブが理想だと私は
考えるようになったのですが、プロで使っている人がいないので
なかなか売れないかも知れません。

さて、UTはそのセットの間を取って作ったような物ですので
本来は一連の流れに合っていなければならないのですが、現在
DRの企画を著しく壊してしまったためにUTをウッドの長さに
合わせるのか、アイアンの長さに合わせるのか、メーカー側も
迷ったあげくに結局両方販売しているようです。

我々はこのような茶番劇に巻き込まれる事なく、理想のセットを
自分で作らなければならないのが現状です。

ここまで販促テクニックを駆使し、堂々と都合の良い理論を展開して
やっと生存しているのがクラブメーカーですが、消費者としては
ワンスイングができる昔の企画に戻して欲しいと願っています。

UTも同じですが、ウッドも全てアイアンの流れで長さや総重量、
ライ角などは全てその流れ(フロー)で一直線にするのが理想です。

現在のフローは一見理に叶っているように、あるいは一直線に
見えるように表が作られていますがどこまで本当か分かりません。
仰る通りにウッドもDRも短くすれば良いだけの事です。

人間はあまりにも器用過ぎて、この規格を壊したセットを使っても
練習量で再現性を高め、なんとか打ってしまう事ができますが
冷静に考えてみると、そこまで人間側が調整して打てるようにするには
かなりの練習量が必要で遠回りをしていると言う事です。

私に言わせればこれは無駄な事です。
無意味に複雑にして、一種類の振り方で済む物をわざわざ何種類にも
しなくてはならないセットで時間やお金も無駄にしているのです。

スイング理論も邪義が多いのですが、今の道具も現在は本来の姿ではなく
メーカーは良いクラブではなく、売れるクラブしか作らないと言う事です。

球が上がるかどうかはロフト角やシャフトで調整し
その飛距離が均等に出るセットを今はご自身で作り、実際に打って測り
ご自身が納得の行くセットを作るしかありません。

現在、PWからDRまで同じ規格で作られたセットがありませんので
セット同士を合わせる時にできるだけ近い物を購入し、さらに
調整をして全てが同じ規格の同じ流れになるように作ってみてください。

ちなみに私はアイアンセットをまず入手し、それからUTやウッド類は
全てシャフト交換して硬さや長さを同じ流れにしています。






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