20170813

元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ: シャフト選びのご相談です

【読者様からの質問】
「倉木様
以前にもご相談し、ご意見を参考に勉強させて頂いております。

今回、ドライバーやアイアンを基準にした場合に、3w(主に狭いホールや短いパー4に使用)、5wウッド、21度UTにどのようなシャフトがマッチし易いかご意見頂けたらと思います。
身長176 体重 76 HS45位が平均

アイアン
エポンAF-Tour MB 島田シャフト k's tour lite -S
7番でキャリー155~160位

ドライバー
1、バルド 8cクラフト トラジェクトリー01 ファイアエクスプレスWBQ65SX 45.25インチ 60度法

フェアウェイウッド
マックスソウル セカンドコレクション
2、3W 15度
3、5W 18度

ユーティリティ
4、A GRIND ユーティリティTYPE-D 21度

最近クラブを自分で組めるよう勉強しながらやってます。シャフトのカット方法についてもアドバイス頂けたらありがたく思います。」



【倉木真二の回答】
ファイアエクスプレスWBQはモトーレスピーダー(白スピーダー)のような癖の少ない先調子です。
手元が少し硬めでなだらかに先端に向かって剛性が低下していく素直なシャフトです。
アイアンに装着しているK'sツアーライトは手元と中間(特に中間)が硬めの弾き系です。

フェアウェイウッドのシャフトですが、ドライバーに近づけるならFire Express FW Type-D、アイアンに近づけるならレジオフォーミュラMが合っています。
Fire Express FW Type-Dはカット後の剛性でWBQと比較するとWBQに対して手元から先端に向かって徐々に剛性が上がっていく設計となっていて地面にあるボールを打ちやすく、先端が少し硬めになることでフェース面が上を向きにくく安定してゾーンでボールを捉えやすくなります。
レジオフォーミュラMの場合はK'sツアーライトの独特な中間の剛性に非常に似ている仕上がりになっており、弾き系でありながら、さらに少しばかり先端に動きが出る仕上がりになっています。
ピンポイントでシャープにボールを拾うイメージ、インパクトは一点であり、ピンセットでエアーガンの弾をピッとつまむかのようなシャープなイメージにマッチします。
ダウンスイングで溜めて一気にリリースしてボールを捉えるタイプにあっています。
両者の違いを極端に説明するとこのようになります。

組み方に関しては仕上げの長さをどの程度にするか、によって大きく変わりますので、一概には言えません。
確実に言えることは、レジオフォーミュラMを組む場合はチップカットは基本的にはできませんので(できてもわずか)3W、5Wと装着する場合は、同じシャフトを使用せず、例えば3Wには6X、5Wには7S、などとと言ったような工夫が必要になり、蓄積したデータやノウハウによって大きく結果が変わります。

なので自分で組むと言うことであればFire Express FW Type-Dの6Xを3Wはチップカット無し、5Wは3Wとの長さの差をチップカットで調整、と言う方法で行うのが失敗もなく無難であると考えます。
組む時のポイントはネック長の差を加味しないカットの仕方、つまり、まずは3Wのシャフトのカット後の長さを決め、その後、5Wのカットの後のシャフト長を3Wからのチップカットのみで決定することです。
シャフト先端の差し込み長を3W、5W、共に同じにしてしまうとネック長の誤差が影響し、カット後のシャフト長の流れに差が出てしまう可能性が高くなります。
特にエポンを除く地クラブ系は製造品質が少し低くホーゼル長などの個体差が大きめなのでカット後のシャフト長を揃えることに気を配る必要があると感じています。

ユーティリティーのシャフトは単純にアイアンと同じK'sツアーライト、ウッドに近づけたいならばMCI100のXの40.0インチ、又は100Sの39.0インチが良いと感じます。
X40.0インチだとFire Express FW Type-Dに近い感じ、S39.0インチだとK'sツアーライト、レジオフォーミュラMに近い感じに仕上がります。


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