20170802

まる得!ゴルフレッスン公開: レッスン公開241-26

週公開のGWTVでは、辻村プロのドライバーのスイング分析が始まります。ドライバーのグラビティプレーンとはどうすればいいのか?どうしてそうなるのか?などを説明しています。

話の中でZEVOの話が出てきますが、ZEVOというのは昔サンディエゴ近くにあったらしいカスタムフィッティングクラブを製造販売していたクラブメーカーで、これからはカスタムフィットの時代だ、と思ったのか、キャロウェイに続け〜と言わんばかりにどこかの大金持ちがお金を出してPGAツアープロのスポンサーにもなったり、一時は非常に強力に売り込みをしていたメーカーです。

ZEVOはカスタムフィッティングが売りなので、ゴルフクラブや練習場で試打会を行い、その場でライ角フィッティングなどを行って注文を取り付ける、という具合に販売していました。ZEVOでは、アイアンはもちろんドライバーやフェアウェイウッドでもライ角フィッティングをしている点が非常に珍しく、当時はアイアンのライ角調整はありましたが、ドライバーのライ角調整というのはなかったので、私はドライバーを1本試しに注文してみました。

ZEVOでは、ソケットの部分に特許ソケットを使ってライ角をフィットさせる方法でした。近年では多くのメーカーがソケットの調整でライ角やフェースアングルなどを変えられるクラブを販売していますが、当時はZEVOだけがソケットを変えてアジャストさせるクラブを販売していたのでした。

そんなわけで、私はZEVOのクラブを購入したのですが、これがもう全く使えないクラブでした。もう、どうしてなのかも覚えてないですが、とにかくダメで数発打ってお蔵入り、といった感じでした。ではなぜダメだったのかというと、早い話、ライ角がフラットすぎたのです。私の購入したクラブは、測定してみたら49度というライ角でした。つまり、私は当時、これくらいの角度でフェースのスコアラインが水平になるような角度でボールを打っていたのでしょう。そして、その角度に合わせたクラブを作ったら、全然使い物にならなかったわけです。

上の画像の左がZEVOで右はキャロウェイです。ZEVOが如何にフラットかがわかるでしょう。こんなクラブは到底使えません。しかし、ZEVOでは、わけもわからずただインパクトでのフェースが水平であればいいはずだという憶測だけでクラブをフィッティングして売り、また、アイアンも同様に一般的なライ角フィイッティングでクラブを売っていたので、それではうまく行かない人が多かったのでしょう。やがて消滅することになりました。(ただ、ドライバーの場合、多くのアマチュアによくあるパターンとして、大きくトウダウンして打っているタイプの人は、ライ角をアップライトに調整することで、少し良くなったかもしれないとは考えられます)

このブログを読んでいる方ならご理解いただけていると思いますが、グラビティプレーン理論を考慮しないクラブフィッティングに意味はありません。それどころかスイングを悪くする可能性さえあります。もしクラブフィッティングがうまく行ったとすれば、それは偶然です。あるいは、セットの中に一本だけライ角が大きく狂ったクラブがあって、それを他のとマッチするようにしたなどの場合は、良くなることが考えられます。しかし、それ以外にカスタムフィッティングが上手く行くことはありえないことは、ZEVOの失敗が証明していることなので、一流メーカーであれゴルフ工房であれ、むやみにフィッティングするのはやめましょう。フィッティングは非常に上級者になった時に考えればいいと思います。それまでは、市販のクラブでほぼ十分なので、まずは市販のクラブでハンデ3くらいになることを目指しましょう。ハンデ3以下の人は、市販のクラブで良いスコアを出しますよ。

それでは今日も、レッスン公開をお楽しみください・・・

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