20170718

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ゴルフクラブ◇慣性モーメント



昨日も書きましたが、
ヘッドの慣性モーメントとは
ヘッドそのものの 同じ姿勢や運動を持続するチカラです。
ボールの重さに負けず、その質量を打ち抜くチカラ、
ミスヒットした時に ヘッド姿勢を保とうとするチカラ です。
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ドライバーヘッドの大型化やアイアンのキャビティ化など
この40年のゴルフクラブの進化は
「慣性モーメントの増大化」
言えます。

過去のクラブよりも より易しい
より飛ぶクラブ というのは
過去のクラブよりも「慣性モーメントが大きい」
というのが大きな条件になります。

ヘッドが大きい、重量物がより周辺に離れている、
ヘッドが重い、重心距離が長い、
重心が深い、重心が低い などが
慣性モーメントを大きくする要因です。

この慣性モーメントは
どのように計測するか 単純にいうと
測定器の上で ヘッドを回します。
そのヘッドの廻り具合を計測します。

数値の大きなものほど回転し辛くなります。
数値の小さいものほど回転し易くなります。
回転モーメントによる使い方そのものですね。
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✋ドライバーヘッドの場合、
430㏄を超えるヘッドが中心の最近では
数値の小さなヘッドと言っても
いずれも4000g㎝2を超えます。
パーシモンドライバー時代では2000g㎝2程度、
20年前のドライバーヘッドニューモデルの
平均値は 2900g㎝2
ですので 数値が小さなモノであっても
ヘッドターン向きとは言えないでしょう。

逆に 10年前のドライバーヘッドのニューモデルで
平均値は 4200g㎝2ですので
この10年でドライバーヘッドは殆ど進化がない…
と言っても過言ではないかもしれません。

アイアンヘッドに関しては
ヘッドの大型化、キャビティ化がピークだった
20年前の数値が 2600g㎝2 です。
ヘッド重量によるものを除けば
市販品の最大値は 3000を少々超えたところです。
その20年前から アイアンの慣性モーメント数値は
毎年毎年下がり続け、今は限りなく2000g㎝2に
近い数値まで下がって来ています。

重量が重いので 弊社のアイアンヘッドは3500g㎝
に近い数値です!
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ウッドと比べると その差は年々離れて行っていますから
アイアンとウッドが同じように打てる感じでは
無くなっている昨今です。


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