20170624

ModernSwing21: 練習で体が痛くなる


Question

40歳台になりましたが、人生で初めてのゴルフを始めました。
まだ練習場だけですが、65~100球程を2時間くらいかけて練習しています。

クラブの振りが良いときに限ってそのスイングを覚えようと後半頑張ると、
帰り間際に必ず左側の背中や腰からお尻の上部付近の筋が痛くなり、
それを終了の目安にしてしまっています。
スイングの問題なのか、身体の弱さかが分からず毎回、悩んでいます。

下半身の強化や、スイング修正をした方が良いのでしょうか?


Answer

これは全ての可能性があります。
スイングに無理がある場合、体がもともと強くない場合、
頑張り過ぎている場合など、可能性は全てです。

初心者が陥りやすいのは、まずマンブリをすることです。
男性は本能的に飛ばすことが快感です。
これによって効率の良いフォームも出来上がっていないのに
飛ばそうとするので、余計な力が入ってしまうのです。

体の使い方も分からずに、手打ちを極めるのだとかいうバカな指導もあって
少ない部位の筋肉だけでプロと同じように飛ばせると勘違いするのです。

飛ばしたければ全身を使うことです。
そして、もっと大切な事は効率を良くすることです。

特に腹筋や太腿などの太い筋肉を使って効率良く飛ばすのです。
ところが、基本動作を習っていない人は捻転戻しだけに力を入れ、
手振りや掬い打ちなどで怪我をするのです。

では、効率とはどういう事なのでしょうか?
それは最小の筋力で最高のHSを出すことです。

地球には幸い重力という物があり、手打ちはこの重力を使っていません。
また、体は弓にしてそのバネの力や張りで打つとパワーをタメる事ができて
瞬発力を増幅することができるのですが、それも使っていないのです。

全身の筋肉を少しづつ使うと、疲れも少なく怪我も少なくなります。
また、力は少なくてもそれぞれの筋肉に入れる力のタイミングを合わせ
上手く連動すると遠心力や落下力などが上手く使えるのです。
これが効率です。

体重を乗せること、すなわち重力です。
これを利用しない、また体のバネを使わない人がほとんどです。
また、体の一部しか使っていません。
そして、その一部でも使い方が悪く、無理な動きや
力が入らない形で打っているのです。

体重移動をした後に腕は縦、体は下半身で回転
と全身を使って打った場合、腕の縦運動は、薪割りや杭打ちなど
あるいは居合いの竹6本切りなどのパワーを出すことができるのです。

しかし、手打ちゴルファーは腕だけで横に振っています。
これでは飛距離が出る分けがありません。
薪割りでは縦に振るから重力が使えるのであって、横に割る人はいません。

ゴルフではその横割りをしようとして体に余計な負担を掛けます。
背中の痛みなどは肩甲骨を動かしたりで細かい筋肉に損傷があり
そのたびに細い筋肉が切れて痛いのかも知れません。

ゴルフはできるだけ太い筋肉を使って打ちます。
腹筋や胴回りの筋肉、太腿やふくらはぎなどの大きな筋肉が使えていない限り
効率を上げることができないのです。
決して一部の筋肉だけで最大の飛距離を出すのが効率ではないのです。

また、どんなに効率の良い動きができていたとしても
体力の限界を超えれば傷めます。
その人の体がどれだけ丈夫なのかで練習量も決まります。

まずはそれらの筋肉を使う動作を習得してみては如何でしょうか?
基本動作を習得されて、いかに楽にスイングするか、あるいは
体全体で無理なく飛ばすのかを習得される事をお奨めします。



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