20170617

ModernSwing21: 真っ直ぐ飛べば何でもいいのか


Question

トップからすぐに手首を返して打つ打法?的な物をネットで見かけました。
ボディーターンとか一切しないようですが、
結局打ちやすくてまっすぐ飛べばなんでもいいってことですかね?


Answer

恐らく前倒し打法の事を言われているのだと思います。
これは振り遅れまいとして、切り返しの時点でヘッドから
先に落として来るような打法です。

色々な打法があり、それぞれにメリットデメリットがありますが
前倒し打法は腕力のある人にはメリットかと思います。
しかしこれはレイトヒティングと正反対の打法ですので
結局飛距離を損しているのです。

ヘッドが振り遅れてスライスが出るのは、ヘッドが遠回り
しているからであって、体からヘッドまでがムチになっていないからです。
そのため、胴回りの筋肉で捻転戻しをし、クラブを返す力を最大にして
祓うように打つので、結局、力という投資に対しての飛距離という
見返りが少ない事になるのです。

本来、それだけ飛ばせるのでしたら、体を使えばもっと飛ぶはずです。
ただ、体の使い方が分からなかったりするために
手打ちで最大の飛距離を出そうと思い切り筋力でひっぱたくのです。

飛距離を最優先するのか、方向を最優先するのか
あるいは難易度を最優先するのか、定着期間を最優先するのかなど
それぞれに打法の理想が違います。

腕力のある人がシンプルに打つにはそれなりの満足はあるでしょう。
しかし、それ以上の飛距離や効率の良さ、方向性や正確性、安定性には
まだまだ上があるという事です。

打法は自分の価値観で決めれば良いというのがゴルフです。
結局、打法は何でも良いと言われるのは、このような
価値観の違う人達に自由に選択する権利があり、誰もそれを
とやかく言う問題ではないからです。

したがって、このような考え方からお答えすれば
ご自由に選択されて良いという事になるのです。

まず、目的や目標が人によって違うことが前提にあります。
ゴルフの目的とは様々です。
ゲームとしてプレーする人、競技として戦う人、スポーツとして
運動を目的とする人、親睦目的、ゴルコン、接待、気分転換など
人によって複数だったり、色々な人がゴルフをされています。

ここで、ご自身の目的と合った打法でプレーすることが大切ですが
一つの打法で色々な楽しみ方ができる事も事実です。

世界のトップツアープロ達は最高の技術を追求しています。
飛距離も最大級、方向性もかなり追求するのですが
難易度はとても高く、定着期間も長いなど
時間と労力を最大に使った方法によって頂点を目指します。

ところが、アマチュアの中高年がこれからお遊びでゴルフをするとなると
同じ打法で完成させるのはとても困難なのです。
また、肉体的な限界、年齢的な限界など人によって
できる事とできない事があるのです。

したがって、その人に合った打法、これは自分の好きな勝手な打法
という意味ではなく、難易度は低いが効率の良い打法を習得し
早く完成度を上げることも大切な事なのです。

それぞれの打法のメリット、デメリットを良く検証し、理解した上で
選択する事が理想かと考えます。



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