グースネックの名器
なんだか、グースネックのウェッジがこのところ、増えているみたいですね。フォーティーンやタイトリストが少し前からオフセットのあるモデルがでていましたし、先日、BSからひさびさにグースネックのウェッジがでました。数年ぶりとか。一時期は、市場にほとんどグースがなかった時代もあるので、これだけ復活するとは思っていませんでした。
マスダゴルフは、そういうグースを作るメーカーがなかったときも「Type-G」というウェッジを出していて、これが適度なオフセットで非常に使いやすかったです。今も好きなウェッジですね。マスダは、マッスルバックのアイアンが市場にミズノとタイトリストくらいしかなかった頃に、「マッスルプロトアイアン」という、ネックが強烈に長いすごいモデルがでてました。流行に流されず、いいものを出すという姿勢でブレてないのが、いいですね。
この「M425」は、2013年に発売で、そのころもグースはほぼなかったように記憶してます。僕は、たまたま発売前から打つ機会があって、それ以来ずっと愛用しています。4年経っても変わらず、他の追随を許さない素晴らしいクラブだと思います。
改めて、このクラブの良さを紹介しようと思うのですが、まずはやさしいということ。ジャンボさんや小平プロが使っているとは思えないほど、アマチュアにもやさしいです。ヘッドが大きめのためか、打点のミスにすごく強く、バウンスがいい働きをしてくれるので、ダフろうが、ライが悪かろうが、ズズッとソールが滑って、ミスにならないです。
打感はすごく軟らかくて、球持ちがいい。ボールがフェースに乗る感覚がすごく強くなります。僕は、打感にはあまりこだわりはないですが、このウェッジを打った後、他のウェッジを打つと、打感の硬さをどうしても感じます。実際にフェース乗りがいいみたいで、ボールは低めにでて、ツツっと強いスピンがかかります。プロや上級者が技術で打つ球質が、自然にでやすい。
こうして書いてみると、グースだからいいみたいな感じではないんですよね。グースがいいわけではなくて、このクラブがいい。実際に形状を比べてみると分かるんですが、このクラブは、すごく構えやすい、ボールを包む感じはあるのに、左に出そうなイメージがない。ターゲットをストレートに狙えます。
グースネックを嫌う人も少なくないですが、ちょっと不細工な顔のクラブを打ってるんじゃないかとも思います。きれいな整ったグースネックウェッジは、すごくいい。
他のウェッジを色々打った後で、このクラブを打つと、びっくりするくらいやさしいし、打ちやすい。ミスにも強い。機能の高さを楽しめる。僕はあまりやりませんが、フェースを開いて、高く上げることもできます。
4年使い続けても、全く古びない。すごいクラブだと思います。
ロングセラーになっているらしいですが、使うとわかる凄さですね。アプローチがあんまり上手くない人も、使ってるうちにいい打ち方になって、上手くなれそうな気がします。