20170628

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ディッシュアングルと前傾姿勢 ②


下に振らない
下に振る感覚を持たない

というのは、易しいようで易しくありません。

e968a0ac視覚的に 地面に有るボール
トップの位置では2mを超える高さになるヘッド
これを器用な腕さばきで処理したくなるのは
心情として理解できますし、映像などでは
そうやっている”ように”見えます。

まして そのダウンスイング後半の半円を腕捌きで描き
ナイスショットをした経験のある人に
ショット、スイングの醍醐味である斜め下への半円捌きを
辞めろ と言っても、地面のボールに届かないばかりか
飛ばないような気がするのですから、尚更 かも知れません。

前傾姿勢を解き、ディッシュアングルを解き、
体の向きを左、そして上に向けさせる
ダウンスイングの半円捌き は諸悪の根源とも言えます。


まず、ヘッドは手よりも高い位置にある というコト。
lesson 2009_10_30_21_19_49-91フレームショット

そして 前傾姿勢があるお蔭で
膝~腰 の高さを通せば(ヘッドを)十分 ボールに届く
ということ。
lesson 2009_10_30_21_19_49-763フレームショット


ですから 下に振る コトを辞める
ということは 下に振るコト、そのものを辞めるのではなく
前傾が維持されてしまうよう
ディッシュアングルが維持されてしまうよう
すること と言う少々回りくどい、間接的な解決方法に
あるわけです。


先日、お客様と ボールの方向とフェース面の向き、
と言う話題になりましたが、
前傾姿勢とディッシュアングル というのは
ボールの方向と密接な関係にあります。
15cf26df-s色々な理由によって
ゴルフのスイング、ゴルフクラブは
多くの斜めの線によって構成されています。
単純化するのに、地面を基準として
縦横と考えてしまいがちですが
そうはいきません。
前傾姿勢を解けば
クラブを持っている腕の付け根は
高く、ボールから遠くなってしまいます。
人間の反応 と言う意味では、届かせようと
手をボールの方に伸ばそうと する訳ですから
ディッシュアングルは消え、本来のフェースの向きは
違うものになってしまいます。

フェースターンでボールの方向性 というのは
地面に縦横の動きで考えているか
人間の動きを機械のように固定されたものと
判断しているかの どちらかです。

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