ゴルフスイングを考える上で
錯覚してしまいがち…なのは
方向の左右もそうですが、
クラブを下に振るとか上下の変化も
自分の腕の動きで行おう としてしまう事です。
ゴルフスイングとゴルフクラブの関係は
長い時間をかけて練り直された先人の知恵がつまっており
ほぼ完成した、とても素晴らしい関係にあります。
現代のスイングの困ったところ…というか
おそらく それはゴルフのスイングに限らないのかも
知れませんが、『見てくれ』『外観』に
あまりに惑わされています。
確かに スイングは円弧を描きますし
その円弧上をヘッドは斜めに移動しますので
上下に動かしているよう…に見えますが、
それは実際 体の傾きと体の向きの変更があるから で
そう言う意味でも
①その体の傾き
前傾姿勢 ☞骨盤と大腿骨の角度差
②体の回転
胴体を捻らず
骨盤から上の胴体がワンユニットに動く
というのがとても大切になります。
円弧を描くから と それを
肩甲骨を含めた上半身の上側でなぞってしまう
腕の振りだけで作ってしまうと
体の回転に 上下が伴ってきません。
🌟右を向いている時は
ショットの進行方向に当たる 左サイドが低く
打ち終わった後、左サイドが高くなる
ですので ☜これではダメ です
左右のグリップの位置関係 というのがとても大切で
本来 トップの位置では
左グリップよりも
右グリップの方が高い位置関係にある筈です。
体の向き/傾きから 左サイドの方が低い筈ですから
クラブの重さ、腕の重さは主に左グリップ、左腕、左肘
にかかりますから その重さ通りに動かせば
ショットの方向に進行します。
トップの位置で 両グリップのはっきりとした上下関係がない
どちらかというと 右が低いような状況が出来てしまうと
重さのかかった右サイドは下がりはしても動作が出来ませんし、
動作を始めると 左サイドは上がり、右サイドが下がる
本来の回転の角度や方向とは違う動きになってしまいます。
クラブのその形の作り出す重さを
うまく利用していくには 両グリップの位置関係
特に上下関係がとても重要です。
それを作るには 上半身が捩じられない体の廻りが必要で
上半身をねじっている限り、クラブのその形による重さを
チカラでねじ伏せなければなりませんので
シャフトはより硬い方が良いでしょうし、
ヘッドも小振り(重心距離の短い)で軽いものを欲することに
なって行くでしょう。
(逆にそう言うクラブだから そう言うスイングになるとも言えます)
トップの位置で クラブの重さが左肘、左グリップにかかる
そう言う位置関係が出来れば
当然「力まず」ダウンスイングに移行して行けます。
ダウンスイングに力まなくてはイケナイ ということは
クラブの作り出す重さ・・・クラブヘッドの位置や姿勢
がダウンスイング方向・ショット方向とは違う方向に
なっているという証でもあります。
クラブの働き も利用して 楽にボールを飛ばす
という観点からも その始まりの部分はとても重要です。
from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります