ボールのスピン
昔もこのテーマで記事書きましたけど
通常 何千回転という風に表記されますが、
結構忘れられているのは その単位です。
この何千回転は 1分間で ということなのですね。
例えば ドライバーショット
2000回転前後と言われていますが
これは やはり 1分間のボールの回転数 で
1秒間には30回転強です。

ドライバーショットのボールスピードは
200キロ/時速になります。
時速200キロで進むものは 1秒間に大体55メートル位移動します。
つまり 55m移動する間に30回転ですから
1mを移動する間には半回転強しかしていないということになります。
ボール速度がとても速いのでたくさん回転しているように見えますが
移動している距離に対してはたいして回転はしていないのです。
漫画のように火の出るような回転はまったくしていないのです。
ウエッヂはどうでしょう。
ドライバーに比べると 回転数そのものは3~5倍になります。
確かに移動する距離も少ないのですが、
ウエッヂはショットは移動する距離に対し
道のりはとても多くなります。
ボールの外周は約14センチ強です。
1mの距離をロスなく転がるのに7回転強必要です。
ドライバーショットの場合 1mの移動に対し半回転前後ですから
ほとんど回転せずに スキッドしている と言えます。
ウエッヂショットの場合 移動距離と高低という意味での道のり
そして 回転数を考慮しても
水平距離の1mを移動するのに ドライバーの5~15倍程度の回転量ですから
ボールが普通に転がっているのと実は大差ないのです。
結構意外でしょ?!

なんか ボールはグルグルってスピーディに回転しているように思えて
その実 移動速度そのものが早いのに騙されていて
ボールの回転は意外なほど少なくゆっくりしているのです。
ウエッヂショットであっても 回転で移動しているというよりも
スキッドしている量のほうが多いのです。
そこにはやはりゴルフというゲームの本質が隠れており、
ゴルフはやはり飛ばしても、飛ばさなくても
ボールを水平距離移動させるゲームで
当たり前ですがボールを回転させるのはあくまでもおまけに過ぎないのです。
低い球が良い とか 無理に低く打つ必要性はどこにもありませんが、
その逆の 無理に高く打つ、無理にスピンを増やす というために
何かするのは ゴルフショットにとって大変リスクが伴います。
もともと 飛行中のボールのスピンはイメージのようなものでは
ないのですから、スピンをかけることはクラブのロフトに任せてしまったほうが
簡単だと思います。