今年の日本の女子ツアーは、二試合を残して賞金女王が確定しました。ツアーというのは、基本的に賞金女王に向けての戦いという大きな流れがあるので、最終戦を待たずにそれが決まると、ツアーの面白みが半減してしまいます。やはり、アメリカ男子のように、最終戦まで楽しめる工夫がツアー側には要求されると思います。
そもそも、アメリカではどうしてツアー改革が始まったかというと、タイガーの出現によるところが大きく、タイガーが出る試合は人気があるけど、出ない試合は盛り上がらず、しかも、タイガーは出れば優勝する雰囲気だったので、賞金王も早くに決まってしまって面白くならない、みたいなことがあったからだろうと思います。そういう問題があると、すぐに対処できるところがアメリカのすごいところです。
だから、日本の女子も、今後はそんなことにならないように、最後までツアーを楽しめるシステム作りをしてもらいたいところですが、今週の試合はシード権争い、という意味では楽しめます。ただ、シード権争いをしている選手というのは、まだ無名に近い選手なので、やはりどうしても興味がないものですが、一応調べてみたら、現在の賞金ランク５０位は、柏原明日架という選手で、５１位は福田裕子という選手、５２位は川満陽香理という選手で、柏原選手と福田選手の賞金差はたったの11万3000円くらい、柏原選手と川満選手の差は33万9000円くらいでした。
５１位以下で有名な選手は、馬場ゆかり選手が85万6400円差でした。福田選手と川満選手と馬場選手は出場が決定していますが、柏原選手は現状では出場が決まっていません。ウィティングの１０番までが出場できるようですが、柏原選手は果たして出場できるのか？柏原選手はＱＴランク５８位です。もし、出場できないとすれば、柏原選手としては、現在の５１位以下の選手に抜かれないように祈るばかりです。一方、たった11万3000円差で５１位の福田選手は、今週、予選に通過さえすれば、柏原選手を抜くことができ、シードをゲットできる可能性がかなり高くなります。しかし、もし、川満選手や馬場選手や他の選手がそれ以上に上に行った場合、５１位で終わるという可能性もあります。だから、絶対安全といえるのは、二人抜く額+αで１００万円くらい稼げれば、シードはゲットできるでしょう。
そんなわけで、今週の予選は、福田選手と川満選手の戦いに注目か、といったところです。二人とも、この結果次第で来週からのＱＴに行くか、左団扇で冬を越すか、といった運命の分かれ道です。
それでは今日も、レッスン公開をお楽しみください・・・
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