ツアーステージの名器!
先日一緒に回った方が使っていたドライバーが、ブリヂストン「ツアーステージ X-DRIVE TYPE350 Pro Spec」でした。その名の通り、ヘッド体積が350cc。
今見ると、本当に小さく見えますね。調べたら2003年モデルのようです。「Pro Spec」と記載があるのがルール適合で、同時に高反発タイプも販売されていたようです。高反発と適合モデルを同時に出してたのは、なんだか懐かしいですね。反発係数のルールがアマチュアにも施行されたのは2008年ですが、もうこの時代には高反発について既に問題になっていたわけです。。
いまだに色々な高反発ドライバーが発売されて、その是非があれこれ言われてるのを見ると、ずいぶん長患いしてるなと思います(笑)
写真が下手くそですけど、とにかくヘッド形状が綺麗です。
構えてしっくりくるとかとはまた違った、造形美としての形状の美しさがあると思います。「パーシモンのような」と言ってしまいたくなりますが、パーシモンも綺麗なヘッドとパッとしない形状が混在していました。BSっぽい丸顔とも少し違います。
現行モデルでこれだけ綺麗な顔のものはちょっと思い当たらないです。現代は、上級者向けのドライバーでも、ボサッとした顔でパッとしないのが多いですね。
不思議なんですが、ヘッドの小さいクラブで真芯に当たると、ボールが強い感じがあります。モデルにもよるとおもいますが。このクラブはボールが上がりにくく、つかまりにくい仕様で、現代のゴルファーとしてはなかなか使うのが難しいクラブではあるものの、当たったときの強い弾道はとても魅力的だと思います。
以前の記事で紹介した「Aグラインド」のドライバーは割と印象が近いですね。
「Aグラインド」のほうが、洋梨型でよりパーシモンライクな形状ですが、このツアーステージに比べるとボールの上がりやすさとつかまりやすさを感じます。ツアーステージの方が手強いですね。
かつてのツアーステージブランドは、こういう硬派なドライバーでシリアス志向のゴルファーの気もちを掴んでいたと思います。そうしたゴルファーはこの10年で、タイトリストやテーラーメイドのような外ブラに乗り換える人と、国産メーカーのよりやさしいタイプを選択する人が増えた気がします。今のブリヂストンゴルフは、その両方のゴルファーを取りにいこうとしているようにも見えますね。
実は、ヘッドが小さい方が圧倒的に振りやすく扱いやすいです。
ヘッドが大きいと芯を外してもとりあえず前に飛んでくれやすいので、結果が良いかどうかはわかりませんが、小さいヘッドのほうが操作感があり、シャープに振れます。ヘッドスピードが速くなる人も多いはずです。
デカヘッドになって、スライスが出やすくなったり、アイアンがひっかかるようになったりする人も少なくないです。ヘッドが大きくなりすぎたことが原因でドライバーイップスになる人もいますね。このあたりは微妙なところですが。ヘッドが大きくなることはメリットだけではないということです。
ドライバーが苦手だったり、なんとなく振りきれない時は、こうしたヘッドの小さいクラブを振ってみるとフィーリングがでそうな気がします。結果は悪いかもしれませんが、感触はきっといいはずです。重心距離の長いデカヘッドに慣れるのは、その後でもいいんじゃないかなと感じます。