バンテリンレディスを見て気になったことを書きたいと思います。
琴乃ちゃんは、テレビで見た範囲では、ドライバーもそれほど飛ばしていませんでした。腰痛を庇っているのか、あるいは、腰痛の再発を恐れてフルスイングをしていないのか、理由はわかりませんが100パーセントの力を出していないように感じます。そうするとショットはブレやすくなり、何度かティーショットを曲げている場面がありました。バンテリン2日目にはパーオンを狙うショットが硬いグリーンのために奥にオーバーすることが多く、アプローチをする機会が多くなってしまいました。2日目は大部分の選手が同じことに苦しんでいたので、琴乃ちゃんのショットが悪いわけではないと思います。ただ、琴乃ちゃんのウィークポイントはアプローチだと指摘してきたように、アプローチの機会が多い試合は琴乃ちゃんには苦しいわけです。結果的に寄らず入らずのボギーを多発して順位を大きく下げてしまいました。最終日は雨の影響でグリーンが止まりやすくなりましたので、ボギー数を減らすことはできましたが、バーディが少ないために順位を上げるところまでは行きませんでした。パーオン率の高くなる5月以降の試合が楽しみになってきました。
智恵ちゃんはアメリカツアーでの出場も限られており、下部ツアーに出場しても思ったほどの成績を残すことができていません。アメリカツアーから撤退して国内ツアーに専念すべきだという意見も多いですが。国内ツアーでもなかなか成績を残せない状態が続いていました。
今シーズンはダイキン、スタジオアリス、バンテリンの3試合に出場して、24位、予選落ち、9位となりました。初日のスコアが75、81、77で、それぞれの順位が65位、96位、77位です。
スイングがおかしくなっている、ショットがバラバラという評価もあるようですが、ネギックはプロゴルファーではないので技術的なことはわかりません。ただ、2日目以降のスコアが大きく改善される傾向にあり、5ラウンド中4ラウンドでアンダーパーで回っています。
これは何故かと考えると、試合勘の問題ではないかとも思うのです。常時試合に出場する状況ではなく、初日は手探りのようなゴルフになっているのではないでしょうか。アメリカツアーを主戦場にする以上はこういう状態が続くと思います。どんどん試合に出てほしいですね。国内ツアーに専念すればシードは確保できるのではないかと思いますが、さくらさんも参戦しているアメリカツアーを簡単にあきらめることはないでしょうね。高校の後輩である絵理香姫の優勝シーンを見ていました。智恵ちゃんの優勝シーンも見たくなってきました。
成田さんが最終日に追い上げるのではないか、という期待をもって観戦していたゴルフファンも多かったと思います。マスコミが煽っていましたからね。結果、2バーディに終わりスタジオアリスの再現はできませんでした。
スタジオアリスの印象が強すぎるのですが、昨シーズンの平均ストロークと最終日の平均スコアを比較すると・・・・
平均ストローク 70.9134
最終日平均スコア 71.3703
特別最終日に強い選手ではありません。平均ストロークは予選落ちした試合のスコアも含まれていますから、最終日に強い選手なら最終日平均スコアのほうが上回るはずです。
また、予選落ちした試合を除いて、最終日に順位を上げたのは13試合、順位を落としたのは12試合でした。ほぼ五分ですね。
ちなみに昨年のさくらさんは・・・・
平均ストローク 70.9067
最終日平均スコア 70.7273
最終日に順位を上げたのは16試合、順位を落としたのは5試合です。4試合のうち3試合で順位を上げています。
二人の比較では、最終日の追い上げが怖い存在なのは成田さんではなくさくらさんです。
マスコミは雰囲気だけで煽りますが、こうやってデータを調べると面白いことがわかります。
今後、優勝争いをする選手の皆さん。
成田さんが追い上げることを過度に警戒することはありませんよ。絵理香姫のように、自分のゴルフを貫けば良いのです。
from VIVAさくら&琴乃VIVA女子ゴルファー