この土日はこの冬で一番寒かったな。
しかし、この寒さの中でしてる
夜のルーティンの早足ウォーキング+ストレットは、もはやマゾ気分でしたな。(笑)
そして当然のことながら課題のアプローチ練習にも行ってきました。
現在SW57°オンリーだったアプローチを、AW53°で練習中です。
ピッチショットだけでなく、転がりを生かしたピッチエンドランが必要なんで練習してますが、意外に面白い。
また後日、この冬の練習の目的をまとめます。
え~次のゴルフ本は、純粋なゴルフ本ではないが、
この中にゴルフの話があったために、毎度おなじみネタ不足対策に、無理やりに,
ゴルフ本に分類してしまうという「ゴルフな本」の書評です。(笑)
「塀の外の同窓会」
安部 譲二 (著) 文藝春秋 2000年2月
<内容>
「時にホノボノ、時にホロリ。シャバに出て、堅気になって20年。
シャバに出て、堅気になって20年。取材先・講演先の地方や海外で、
あるいは酒場やゴルフ場や縁日で、ひょんな場所で、
バッタリ出会った元「塀の中の懲りない面々」の有為転変。懐かしや!譲二の再会ブルース45話。」
<担当編集者より>
「昭和五十四年に出所し、渡世人の足を洗って作家に転身した安部さんが、
大ベストセラー『塀の中の懲りない面々』を出されたのは、十三年前のこと。
以来、小説、随筆、ルポに、講演にと、大活躍の日々です。そんな安部さんが、
取材先・講演先の地方や外国、酒場、ゴルフ場、縁日等、
ひょんな所でバッタリ会った元仲間たちの、前とは一味違ったシャバでの暮しぶり、
曲者ぶりとその哀歓を、独特の名調子で紹介します。全四十五話、お楽しみ下さい。」
<著者/安部譲二>
「1937年東京生まれ。麻布中学在学中に安藤組に入る。日本航空のパーサー、クラブ経営、ノミ屋などさまざまな職に就く。86年、刑務所での体験を綴った『塀の中の懲りない面々』で作家デビュー、ベストセラーとなる」
著者安部譲二さんのゴルフ本には、1995年「僕は百獣(110)の王」や、
1997年 「解決!ゴルフに懲りた人がうまくなる」とかあるが、
自ら「百獣の王(110の王)」と語る100切りレベルのゴルフ本なので、あえてワシは読んでいません。(笑)
ただ安部さんが原作を書いたゴルフ漫画(コミック)である、
安部譲二×渡辺敏のゴルフコミック「魔女のくれたスウィング」 は読んだな。
これは「仕事を断ると仕事の依頼が来なくなる恐怖」で、山ほど書き散らかしていた娯楽作品なんで今一つだった。
で、この本の書評の前に、著者安部譲二さんの略歴をwikipediaで調べたら、
「麻布中在籍時に安藤組若衆となり、慶應義塾高校に入学し体育会拳闘部の主将となるも喧嘩で除籍処分、
その後六つの高校を転々とし、暴力団安藤組員ながらも22歳で善高校定時制を卒業し、
その後日本航空のパーサーになるも乗客と喧嘩し退社、小金井一家にヘッドハンティングされ、
それ以来ゴロツキと青年実業家の二束の草鞋を履き続け、1975年に府中刑務所で4年間服役後、
81年足を洗ってカタギになり、86年「堀の中の懲りない面々」を出版・・・・」というすごい人生を歩んでいますな。(笑)
この本は、著者が昭和12年生まれなんで、当時、本人いわく還暦前の頭の禿げあがった時代に、
雑誌「室内」で連載した「府中木工場の面々」(1992年7月号~1999年8月号)から抜粋して加筆したエッセイ集です。
つまり、今から20年以上前の話になります。
府中刑務所を昭和54年に出所し、昭和56年に渡世の足を洗い、
昭和58年の暮れには大幸運に恵まれ、エッセイや小説を書き始めたが、
一つでも断ったら、それをきっかけに仕事がピタリと来なくなってしまう妄想と、家なんかのローン返済のために、
声を掛けてもらった仕事は片っ端から引き受けてしまってたという多筆ぶり。
連載だけで月に四百字詰で約250枚、その他スポット原稿や小説の書き下ろしを加えると、
毎月書く原稿は400枚を下らないとうハードな作家生活の中で書いてたエッセイです。
メインのお話は、堀の中で一緒に服役していた元仲間たちと偶然出会ったお話で、
色々なところで何十年ぶりに出会う中で、その当時の思い出と現在をユーモア交じりに描いていて、
中でもガンで寿命1か月の極道の先輩に会いにいく話とか 師匠山本夏彦の話とかなかなか読ませますね。
で、肝心のゴルフな話はこの中に3編ありました。(当然ワシは全45編読んでますよ)
■「刑務所でゴルフをやり損なった話」
編集者から囚人専用の9ホールの立派なゴルフコースがあるという話に騙されて、
カリフォルニアのチノ刑務所に2週間体験入所した話。行ってみたら、囚人同士のトラブルで閉鎖中だった話。
■「ゴルフコースで「親爺さん」と呼ばれた」
この当時、「週刊ゴルフダイジェスト」と「日刊ゲンダイ」でゴルフがテーマで連載してて、
「日刊ゲンダイ」で関東一円の安いゴルフ場をまわるという連載をしていた時に、
北関東の山の上のコースで、昔ゴロツキだった頃の右腕がゴルフ場の職員になっていて挨拶をしてきた話。
■「五十二で始めたゴルフのご利益」
当時の10年前の52歳の秋に始めたゴルフ。
ロス疑惑の三浦某のことを週刊誌に書いたら訴えられ裁判で負けて、
酒浸りになっていたら、高校時代の友人たちが慰みに3万円のフルセットを贈ってくれた。
今まで絶対あんなもんはやらんと嫌っていたが、やってみると、
目の前に広がる自然と、当たればホームラン以上に飛ぶ快感でゴルフにはまることになる。
あるとき、中学の同級生たちと埼玉県のゴルフ場でゴルフを楽しくやっていたら、
林の中に打ち込むとキャデイさんがついてきて、「主人がいつも安部さんの話を懐かしくする」と言ってきた。
キャデイさんのご主人は府中の刑務所の木工場で同じ雑居房にいた同い歳の博打打ちだったという話。
堀の中で一緒に暮らしたヤツラのその後と出会いをユーモラスに描いていてなかなか面白い。
ただ、本人いわく、
「極道の世界では三十半までに芽が出なければ、博打打ちの親分・貸元にはなれぬ。
自分には大物になれる器量がなかった。」と述べていましたな。
それから、あとがきに1986年初めて文藝春秋が出してくれた「堀の中の懲りない面々」の裏話もありました。
ワシは今回初めて安部譲二さんの本を読んでみましたが、なかなか面白かった。
ワシは極道は命を削って無茶をしてきたので長生きしないような気もしますが、
最近TV等でお見かけしないのですが著者安部譲二さんも現在81歳。お元気なんでしょうか?
ただ、申し訳ないですが、勝手にゴルフ本に分類しながらも(笑)、これは純粋なゴルフ本ではないので、
え~ワシのこのゴルフ本?の評価は★★ですな。(ダメは★、まあまあ★★、良かったら★★★)
今回で閉店ガラガラの777回まであと10回になりました。カウントダウンです!
from ゴルフも人生も no plan (;´Д`)