20180810

ゴルフも人生も no plan (;´Д`) : 横田 真一『プロゴルファーが順天堂大学院で学んだ「成功する人は頑張らない」』

このクソ暑い1ヶ月間で、夜の恒例である早足ウォーキングを休んだのは1日のみ。
練習に行くより重要視してるルーティンなんで、適当派なワシですが意外に続いていますね。(笑)

それで明日からお盆休みですが、ゴルフは結局1回だけ。休日出勤もしないといけないお盆です。



え~次のゴルフ本は、久々に★3をつけた本で、
横田真一プロが順天堂大学医学部大学院で研究した「自律神経とゴルフ」をわかりやすく解説した本です。

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『プロゴルファーが順天堂大学院で学んだ「成功する人は頑張らない」』
横田 真一 (著)  主婦の友社  2018年3月


<内容>
「プロゴルファー横田真一が順天堂大学小林弘幸教授に学んだ、成功する人の自律神経との上手な付き合い方。」

成功する人は頑張らない、正確に言えば「頑張りすぎない」。

プロゴルファーの横田真一が13年ぶりに、キャノンオープンで復活優勝を飾った、
その背景には順天堂大学小林弘幸教授に自律神経と上手な付き合い方を学んだことにあった。

交感神経(緊張)と副交感神経(リラックス)とのバランスを整えること、
その特性を知ること、成功している人は自然に行っている法則があった。

「優勝争いをしているときは、どのようにペース配分しているのですか?」
優勝経験豊富な一流プロの中島常幸【通算48勝】、 片山晋呉【通算31勝】の二人に聞いたところ、
「朝から、どうどうどう、どれだけ大人しくスタートできるだけだよ」(中島プロ)、
「最終の18番でいい球を打つことしか考えていない」(片山プロ)。

人が集中できるのは40分が限度。

ゴルファーだけでなく、ビジネスマンでも役に立つ、自律神経との上手な付き合い方を伝授する本。 」

<目次>
第1章 ドキュメント・優勝争いで体験した自律神経の影響
第2章 人間が本当に集中できるのは40分―パフォーマンスと自律神経の関係
第3章 「ため息をつくと幸せが逃げる」はウソ―一流に学ぶ自律神経のコントロール
第4章 心静かに目は冴える―「ゾーン」に導くための自分との付き合い方
第5章 一流選手が18番でバーディを取れる理由―トップアスリートの実戦エピソード10
第6章 動いているときにいいアイデアが浮かぶわけ―一流になるための習慣
第7章 プロゴルファーにおける自律神経とパフォーマンスの関係(資料論文)

<著者/横田 真一(よこた しんいち):>
「茨城県水城高校、専修大学卒。ツアー2勝。2005年から2年間JGTOの選手会長。YOKOTA GOLF BASEでは、レッシュ4スタンス理論を用いて重心バランスの診断から始め、タイプ別にレッスンを行っている。2013年順天堂大学医学部大学院合格。妻はタレントの穴井夕子。 大ヒットした著書に『プロゴルファーがやっているスコア作りのコツ! 』(角川書店)、『横田真一4スタンスゴルフ』(実業之日本社)などあり、著書数多数。」




え~今まで横田真一プロの本は、廣戸聡一さんとの共著「あ・うんのゴルフ―ゴルファーにも「血液型」があるんです。」と、「ヨコシンのゴルフ五輪書―ゴルフが劇的に変わるツアープロの企業秘密」(後に「アマチュアは“てきとーゴルフ”が一番いい!」として新書化) 、「プロゴルファーがやっているスコア作りのコツ!」 の3冊を読んで感想を書きましたが、彼はプロゴルフ界の業師で異端派ですので面白く読んでいます。

ただ、2015年10月ゴマブックス刊の小林弘幸教授との共著である、http://dell92.blog83.fc2.com/blog-entry-1601.html" target="_blank" title="「ゴルフは「自律神経力」で確実に10打縮まる! 練習はいらない! 読んで実践すれば、突然スコアが縮まる! 」 ">「ゴルフは「自律神経力」で確実に10打縮まる! 練習はいらない! 読んで実践すれば、突然スコアが縮まる! 」 は、出版社のいい加減なPR姿勢と、大げさなタイトルに反してかなり平凡な内容だったので、期待が大きかったのに失望して酷評した。

これは順天堂大学医学部の師弟の面白い組み合わせのお二人だったが、
小林教授がメイン執筆な上に、なんと教授がゴルフテクニックまで語っていて期待外れ。出版社が悪かった。

で、この本はその順天堂大学医学部で学んだ「ゴルフにおける自律神経との上手な付き合い方」の本で、今回はプロゴルファー横田真一プロとして語る「ゴルフに特化した法則」なんで、ゴルフのことがより専門的で前著より良かったと思いますね。

横田プロが順天堂大学医学部の小林教授に誘われ、自律神経の研究を始めたのが2009年。
翌年横田プロは13年ぶりにツアー優勝。その要因にこの「自律神経の研究」が会ったという。

その研究と実践でわかったことは、一流の人ほど、“ここぞ”というところで、「頑張らない」こと。
「頑張らない」とは「頑張りすぎない」ということ

“緊張”と”リラックスの絶妙なバランス”が、
最高のパフォーマンスを生み、「ゾーンに入る=頑張らない」といえる。

緊張のボリュームが上がりすぎているときは興奮状態で、この異常事態が続くと様々な問題が起こる。
「人間が本当に集中できるのは40分が限度」
「活動状態では交感神経、休息状態では副交感神経が働く」・・・そのバランスが良い時に、頭が冴えてゾーンに入りやすい。

その自律神経が乱れるケースとその解説。
ゴルファーはピッチャーやマラソンランナーのように自律神経の使い方を見習うべき。
ゴルフは目の前で起こっていることに一喜一憂することなく、静かに淡々とプレーするスタイルが向いている。

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それから、自律神経の呼吸でのコントロール法。息を吸うより吐くことに集中すること。
緊張感を和らげる方法例として、水を一口含む&立ち止まる、草木の匂いを嗅ぐとか、参考になりますね。

そして笑ったのが、「超一流選手(あの人ですね、笑)は、自分のゴルフを優先せるからプロアマの評判がいまひとつ」
と書いていて、現実に起こる未来の事件を言い当てています。(笑)

そして「一流になるための習慣」のあれこれ紹介。これは意外にタメになりますよ。
最終章は「プロゴルファーにおける自律神経とパフォーマンスの関係」の研究論文です。

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この本は難しいことはあまり書いてなく、方法論とか実例を示して非常にわかりやすかったな。
また第一章の優勝争いの中での心理状態記述は読み物としても良くできていて、本の構成及び導入部も良いです。

前著「ゴルフは「自律神経力」で確実に10打縮まる! 練習はいらない! 読んで実践すれば、突然スコアが縮まる! 」より、
この本はゴルフのことを良く知ってる横田プロが書いてるので、分かりやすかったですな。

え~ワシのこのゴルフ本の評価は久々の★★★ですな。(ダメは★、まあまあ★★、良かったら★★★)

テクニック至上主義の方には物足らない可能性もありますが、ベテランにはオススメです。
from ゴルフも人生も no plan (;´Д`)