20180613

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: クラブを使え! とは… ①


先日、クラブを見たい という初めてのお客様がお店を訪れました。

そのお客様との会話の中で
「いま65歳だから あと何年出来ることか…」と仰いましたが
実際には日本の本当にプレイしているゴルファーの

『平均年齢ど真ん中ストライク』
なのではないかと思います。

あと何年出来るか、ではなく
まだ半分に到達したばかりなのです。

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何を言いたいか というと私も既に半世紀は生きましたが、
私の年齢で ショットをするのに
高校の部活のような調子には行きません。

出来ること、出来そうなこと、
出来そうもないことは ぼんやりですがわかります。



ボールを飛ばす のに 身体能力に依存していれば
どうしても限界が目の前にありますし、
おそらく 自分の感想…ですが、
たぶん共有感覚だと思いますが…、
なんとか 一発は出来たとしても、持久力というか、耐久力というか
それを持続し続ける能力は 年々・・・
悪い意味で劇的に落ちているのを実感します。


そこで 当然 ゴルフクラブの助け を借りたい訳です。
願わくば ゴルフクラブが勝手に打ってくれても…とも思うでしょう。

そして、
 『それは十分可能』 です。

それは どうクラブを扱うか によります。

残念ながら クラブが勝手に打ってくれる というのは
無機質で、機械式でもないゴルフクラブでは不可能ですが、
ゴルフクラブによって 自分自身が動かされてしまう という意味では可能です。

そういう意味では
ショットは クラブの遠心力によって打つ という
物理原則を無視した、小学生並みの発想からは卒業しましょう。

遠心力は ゴルフクラブにとって
グリップからヘッド方向、つまり 外へ、外へと膨らもうとする力です。
その力は ボールの存在する方向、
ボールを打つべき方向とは全く異なる方向に掛かります。

その遠心力がボールの及ぼす影響は
ボールの速度、移動速度ではなく、ボールの回転が増える程度です。
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ボールに及ぼす影響よりも
圧倒的に 握力や遠心力によって
予定の経路から外れようとするのを制御する
自分自分に掛かる方が多いでしょう。

賢い人はもう気づくと思いますが、
クラブを使う、クラブを利用する とは
クラブが勝手にボールを打つこと ではなく
クラブの機能を使って いかに楽に、素早く、簡素に、
自分を動かすか という二次的というか、受動的なモノなのです。

そこが掴めず、自分が動かず
クラブばかりを振り回している限り
クラブの機能とは格闘するのみ、
特に 年齢とともに下がる握力や筋力によって
本能的に スピードは抑制することになるのが
飛ばなくなっていく一般的なプロセスです。

from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります