20180409

ゴルフも人生も no plan (;´Д`) : 元民主党副代表であった石井一氏の「グリーンの上の政治家たち」

ええ年こいたオッサンが夜中まで飲んだらダメですな。金曜は帰ったのが夜中1時半。。。
だから土曜日は二日酔いで体調悪いのにパチにノコノコ出かけて大負け。

そして昨日は寒くて風も強かったけど、ルーティーンの練習140球と夜の早足ウォーキングはなんとか消化しました。




え~次のゴルフ本も結構新し目ですが、

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「グリーンの上の政治家たち」
石井一 (著)  産経新聞出版  2018年1月


<内容>
「石原慎太郎氏 推薦!

私がゴルフ場で見た 政治家たちの素顔
田中角栄の「側近中の側近」だった政界の重鎮が
「政治とゴルフ」のすべてを明かすユニーク・エッセー」

<目次>
政治もゴルフも「この道一筋」―はじめに
石井一がゴルフをプレイした国と地域
第一章 政治家の性格が現れるゴルフ場
第二章 欧米で学んだゴルフの神髄
第三章 アジアのゴルフ場は驚きの連続
第四章 タバコとゴルフは「健康」の秘訣
第五章 「政治家のゴルフ」への偏見の眼差し
石井一がプレイした海外の主なコース
主な人名索引

<「はじめに」より>
「日本のゴルフ発祥の地である神戸に生まれながら、幼少の頃スポーツといえば「全神戸小学生相撲大会」で優勝したくらいで、球技にはあまり縁のなかった私は、大学時代にゴルフ部の友人に誘われ、生まれて初めてクラブを握り、以後、現在に至るまでの六十有余年その魅力に取りつかれたままとなりました。
米国の大学院への留学、国際公務員としての海外生活、総選挙初当選までの試練の日々を経て、半世紀近く国会議員として国政の一翼を担ってきた私の人生を簡単に語ろうとすれば、「煙草」と「ジャズ」を箸休めに、あとは「政治」と「ゴルフ」あるのみかも知れません。仕事と余暇、どちらも「この道一筋」に生きてきました。とりわけ、余暇のゴルフは日本国内でおよそ二千四百回、世界約五十の国と地域でおおむね六百回、合わせてじつに約三千回のプレイを経験してまいりました。
私が歩んできた人生のヒストリーを回顧し、それを開陳することには少なからず面映さもありますが、この際、ゴルフを通して私が垣間見た戦後日本の政治家、ゴルフが生んだ政治史上のユニークなエピソード、世界五十の国と地域でプレイした私なりの「世界ゴルフ風土記」をまとめてみたのがこの本です。
プロのプレイヤーでなくても、ゴルフ好きの方々が書くゴルフの本を書店で目にする機会は少なくありませんが、政治家が書くゴルフの本というものは、きわめてユニークなものではないでしょうか。わけても、「政治家とゴルフ」に関する本は皆無といってもいいのではないかと思います。」

<著者/石井 一(いしい・はじめ)>
「元自治大臣。1934(昭和9)年、神戸市須磨区生まれ。甲南大学経済学部卒業。米スタンフォード大学大学院修了(政治学修士)。国際公務員を経て1969年、35歳で衆議院初当選。田中角栄元内閣総理大臣の側近の一人として「田中軍団の青年将校」と呼ばれる。衆議院議員11期、参議院議員1期の44年にわたり、国政に参画。1989(平成元)年、国務大臣(国土庁長官)。1994年、自治大臣・国家公安委員会委員長。2014年、旭日大綬章。
この間、ダッカハイジャック事件政府派遣団長、日比議連会長、日朝議連会長、日米議連副会長、日加議連幹事長、日中議連常任理事、自民党アジア・アフリカ問題研究会(AA研)幹事長など、積極的に議員外交を展開。
主な著書に、2016年に上梓され話題を呼んだ『冤罪 田中角栄とロッキード事件の真相』(産経新聞出版)や、『ダッカハイジャック事件 日本赤軍との闘い』(講談社)、『近づいてきた遠い国 金丸訪朝団の証言』(日本生産性本部)など。」





このゴルフ本は元民主党副代表であった石井一さん83歳での著作。元気ですねぇ、凄いね。

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元国会議員で元シングルの著者が、60年以上のゴルフ歴の中で、日本国内で約二千四百回、世界約五十の国と地域で約六百回、合わせて約三千回のプレイをしてきた「世界ゴルフ風土記」及び政治のかかわりをまとめた本です。

著者は甲南大卒業後スタンフォード大で政治学を学び、国際機関での勤務経験があるので英会話は達者。
そして政治家なので世界各国へ出かけた折りにはそこでほとんどラウンドしたという、元シングルであり、2014年には81のエイジシュート達成という政界のゴルフバカです。(褒め言葉です)


また2011年5月5日民主党の地震対策本部の副本部長だった石井一副代表が、日本・フィリピン友好議員連盟会長としてフィリピン訪問中、マニラで2人の民主党議員とゴルフして、東日本大震災後で不謹慎だということで、民主党東北地方太平洋沖地震対策本部副本部長を辞任したぐらいゴルフ好き。

その政界一のゴルフバカ(褒め言葉です)とでも言うべき人が書いた本なんで、日本にとどまらず各国首脳のゴルフから各ゴルフ場の感想まで山盛りです。(笑)

文中に「政治とゴルフ」に関して書かれた本としては、「皆無といってもいいのではないか?」と書かれてますが、アメリカ大統領はなぜゴルフが好きなのか?そしてその歴代大統領のゴルフはどうだったのか?を書いたドン・ヴァン・ナッタJr.の「大統領のゴルフ」があります。
そういえば安倍首相もゴルフ好きなんで、首相引退後にゴルフと政治に関する本を出版する可能性も充分ありえますな。(笑)


そして、この本には、こういう書評もありましたが、なんか平凡すぎて倉本プロが関係上お名前だけ貸したような内容ですな。(汗)

【書評】 評・倉本昌弘(日本プロゴルフ協会会長)
「日本プロゴルフ協会会長・倉本昌弘が読む『グリーンの上の政治家たち』(石井一著) 「批判も覚悟」で秘話も絡め」

「政治家とゴルフ。昨年11月にトランプ米大統領が来日した際、安倍晋三首相が松山英樹プロを交え、霞ケ関カンツリー倶楽部でラウンドした。かつて安倍首相の祖父・岸信介総理も渡米した折、アイゼンハワー大統領とゴルフで日米親善を深めたという。ゴルフ関係者にとって大変うれしいエピソードである。

本書は、ゴルフを通じてつづった政治家たちの人物論である。著者は40年余、国会議員として国政の激務を担ってきたと同時に、60年余のゴルフ歴を持つ。「仕事も余暇も全力。ゴルフは生涯三千回のラウンドを経験した」と書く。経験豊富な鑑賞眼が鋭い。

ゴルフのプレーには人間性が色濃く出る。“キング・メーカー”田中角栄元首相の側近として知られた著者がある日、ホールインワンを達成。その場にいた田中氏は身銭を切ってゴルフ場で誰彼となくご祝儀をばらまいた。“金権角さん”らしい逸話だ。

当時の重鎮、福田赳夫元首相、宮沢喜一元首相、金丸信元副総理ら多彩な人物が登場する。政治秘話も絡めながら著者が300冊にも及ぶ手帳に克明にメモした具体的なエピソードをリアルに描くから実に面白い。

米国の「サイプレスポイント」、スコットランドの「セイント・アンドリュース」など世界の名門コースでの体験談は垂涎(すいぜん)だろう。「外交の合間にゴルフかよ…という批判も覚悟の上」と著者は記す。とはいえ1977年に起きた日本赤軍によるダッカ・ハイジャック事件では現地で釈放された奥平純三と直接“対話”、英国のサッチャー女史ら多くの外国要人との交流も多岐にわたる。英語が堪能な著者ならではの逸話も楽しめる。

余談だが、日本のゴルフ人口は減少傾向にある。日本プロゴルフ協会の調べでは、2016年は約720万人とピーク時の半分以下。協会も普及活動に努めているが、深刻だ。高齢化社会を迎えたいま、ゴルフは生涯を通じて続けられる数少ないスポーツ。本書が示すようにゴルフは人付き合いですてきなツールとなる。ぜひお試しあれ…とお願いしたい。」



この本には安倍首相の父・安倍晋太郎が幹事長当時、著者は筆頭副幹事長でよくゴルフをした話から、大平正芳、鈴木善幸、宮澤喜一、田英夫などの有名政治家とのゴルフから、師匠田中角栄のゴルフも書いてます。
田中角栄のゴルフは、「スコアよりどれだけ早く多くのコースをまわって歩数を稼ぐか、どれだけ体を疲れさせるかが重要なゴルフ」との変わったプレースタイルだったそうです。

また世界のゴルフでは、米国大統領のゴルフ好きのことや、「世界一のサイプレスポイント」でのプレーに、ハワイ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、スコットランド、ヨーロッパなどでのゴルフ場でのプレーの記録。

そして第3章では、タイのタクシン元首相との交流、フィリピン、中国、香港、台湾、マカオ、韓国、ドバイから、1977年ダッカハイジャック事件人質救出政府派遣団長だった秘話とか色々読ませます。

ただ非常にゴルファーとして特筆すべきことで羨ましいのが、著者は日本最古の「神戸ゴルフ倶楽部」、日本一の「廣野ゴルフ倶楽部」、「程ヶ谷カントリー倶楽部」などのメンバーということ。これは正直すごいね。

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所属していた田中派のコンペ成績や著者のハンディキャップ遍歴などもあります。(笑)

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また予算委員長辞任になったマニラでのゴルフは、連休中に国会の許可を得て国外へ出て、公務も果たし、その余暇に趣味を楽しみ、ひと時の気分転換を味わうことが、なぜそこまで非難されなければいけないか?やましいことはないと断言されています。
(ワシもゴルファーとしてはその言い分もわかりますがね。笑)

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そして、政治家がなぜそこまでしてゴルフをしたくなるのかと言えば、結局のところ、国政を担う者として想像しがたいプレッシャーからの束の間の逃避ということに尽きる。「過度のプレッシャーで疲弊した心身をリフレッシュするのに最適なのがゴルフ。」との持論を展開されています。

それからちょこっとだけ書かれていたのが、あの石原慎太郎さんは最高ハンディ7でアルバトロスも「川奈」と「仙石原」で達成したというゴルフの腕前。往時の「田中角栄批判の急先鋒だった石原元都知事」と「田中派の青年将校だった著者」なので最近までそのことを知らなかったという。

著者も近著「冤罪 田中角栄とロッキード事件の真相」で師匠角栄の無実を書いているし、石原慎太郎も近著「天才」で田中角栄を認めたこともあり、帯に推薦文を書いています。(石原ゴルフ凄腕伝説はこの御礼かな?)

その帯の推薦文は、どうもあんまりピンとこないのですが、
「石井ピンさんとは私の初めての選挙、参議院全国区の時、神戸で応援してもらって以来の仲だが、自民党の中では稀有なる知性派の石井さんのゴルフを通じての政治家たちのスケッチは新しいベクトルでの人物論で実に面白い。」

え~ワシのこのゴルフ本の評価は★★ですな。(ダメは★、まあまあ★★、良かったら★★★)
from ゴルフも人生も no plan (;´Д`)