【読者様からの質問】
「倉木 様
いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
この度初めてメールさせて頂きます。
私は37歳 HS:レッドアイ 42~44 (ドライバー) ゴルフ歴15年
ハンデキャップ10で、最近競技ゴルフを始めた男性です。
最近、タメを一気にリリースするスイングを身に着けたく、
ドライバー、アイアンのリシャフトを致しました。
現在のセッティングは下記の通りです。
ヘッド シャフト 長さ バランス
1W:DOUCS702 レジオフォーミラM 55S 46.5 D1.5
3W:M2(2017)3W15° SPEEDERエボ3FW 50S 43.25 D2.5
5W:M2(2017)5WHL21° SPEEDERエボ3FW 60S 42.00 D2.5
UT: JBEAM BM-TI 5UT24° MCH 80S 不明 D2.5
アイアン:DOUCS711 モーダス130 R 5番38.25 D1.5
(番手ずらしで、5番に4番のシャフトが刺さってます)
ウェッジ:50 54 58 ボーケイ コールドフォージド モーダス130
①以前はヘッドは同じで、1WにSPEEDERエボ2 5Sと
アイアンにモーダス105Sで組んでいました。
その頃は、3W~UTの流れが良いように感じられ、どのクラブでも
同じようなミス(チーピン、フック)が出ていたように感じるのですが、
現在の1W、アイアンと同じフィーリングで振ると3W~UTで
左右どちらにもミスが出やすいと感じがするのですが、シャフトの
キックポイントが違うためでしょうか?バランスが出ているからでしょうか?
②流れを良くする為(同じようなスイングで同じようなミスが出るよう)に、
おススメのシャフト(フレックスと重さ)とカット方法・長さなどあれば教えて頂けませんでしょうか?
・5Wはできれば短めに仕上げたい(飛距離の出ない5Wにしたい為)
・UTはできればカーボンにしたい(長くしたいため。KBSグラファイトなどいかがでしょうか?)
③ヘッドの流れに問題があるようでしたら、アドバイスいただけないでしょうか?
倉木様のブログを参考に、リシャフトのタイミングでスイング改造に取り組み、
フック系のミスは殆んどでなくなってきました。
いろいろとご質問させて頂き、大変恐縮ですが、
アドバイス宜しくお願い致します。」
【回答】
シャフト選びの基本的な考え方が非常に良いと感じます。
全体の流れも悪くありません。
ただ、レジオフォーミュラMやモーダス130のような尖った性能のシャフトにマッチしたスイングを目指す場合、全体の統一感が重要となります。
ざっくりと見ると、全てのシャフトは手元から先端に向かって剛性が下がっていき、先端が軟らかめ、という点は統一されています。
しかし、細かく見ると3WとUTだけ剛性が少し違います。
具体的に説明すると、スピーダーエボ2FWとMCHは相対的に中間の剛性が低めの粘り系です。
レジオフォーミュラMとモーダス130は相対的に中間が硬めの弾き系で先端がしなる剛性になっています。
スピーダーエボ2FWはドライバーと違いやや粘り系です。
なので、アイアンのようにタメを作ればプッシュアウトしやすくなります。
それを警戒してリリースを早めると、タイミングが合えば真っ直ぐ行きますがモーダス130などに最適かされたリリースのタイミングに慣れている場合、本来のタイミングのとり方ではないのでバラけます。
レジオFWは粘り系の剛性になるので特別、相性が合っているとということはありません。
レジオフォーミュラMやモーダス130とマッチする剛性に仕上がっているFWとUTのシャフトは非常に少ないです。
その中でおすすめは
・3WはレジオフォーミュラM65S
・5WはレジオフォーミュラM75S
・UTはアッタスHY75S、または85S(長くしたい場合は75が良いです)
です。
3と5はチップカット無し、UTは仕上げの長さにもよりますが0.5インチチップカットしておけば無難です。
レジオフォーミュラMはトリミング長が短いので基本的にドライバー用と言われていますが仕上げの長さの流れを考慮すればフェアウェイウッドにも使用できます。
ドライバーのシャフトの種類、長さ、フェアウェイウッドの仕上げの長さを考慮すると、上記の提案で問題ないと感じます。
レジオフォーミュラMは重量が上がってもあまり先端を硬くしていません。
その分、手元に重量が配分され、つまり、手元の剛性が高くなっていますから、バットカット長が長くなるフェアウェイウッドに装着すると手元の剛性が低下して流れが良くなります。
5Wと3Wのクラブ長の差が1.25インチあるのも丁度良いです。
これが0.5インチの差だと75Sが硬くなるし65Xにしても硬くなってしまいますが3Wよりも5Wのバットカット長が1.25インチ近く多くなりますから大きめに剛性を落とせるので75Sを選択できます。
それでも若干、5Wの75Sの方が3Wの65Sよりもフィーリングは硬めに感じますが、弾道の結果は安定すると考えます。
ユーティリティーのアッタスHYは中間が硬めで先端がしなる弾き系です。
ただ、アッタスは全体的にそうですが弾き系でも先端のしなりが少しゆっくり目なので重心が深めのユーティリティーでも安定感が出ますから丁度良いと思います。
from 元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ