【読者様からの質問】
「倉木様
いつも楽しく拝見しております。
フェアウェイウッドの選び方についてご相談させてください。
現在のセッティング
ドライバー
テーラーメイドM1 2015
スピーダーエボリューション2 661S
D4 45.5インチ 325グラム
3番ウッド
キャロウェイX2008
ツアーAD GT 60グラム S
D2 43インチ 330グラム
5番ウッド
テーラーメイドM2 2015
スピーダーエボリューション2 FW 76グラム S
D8 42インチ 355グラム
スライス、球が上がるように20グラムの鉛を貼っています。
7番ウッド
キャロウェイsteelhead plus
シャフトは中古のため不明です。行きつけのショップではツールテンバー製の手元しなりと言われました。
D2 41.5インチ 370グラム
一番使いやすいのは7番ウッドです。2000年発売のものとは思えないくらい使いやすいです。ドライバーも練習した結果、200から250ヤードであまり曲がらずに飛びます。
問題は、3番ウッドと5番ウッドがうまくいきません。
サラリーマンで毎日練習できるわけではないので1本に絞ることも考えています。
M2は飛びますが、チョロするときもあります。3番ウッドはまだ使いこなせません。
M2 3HLへの買い替えも検討しています。
今のまま練習を続けるか、クラブの入れ替えをするか悩んでいます。
よろしくお願いいたします。」
【倉木真二の回答】
今のセッティングのまま練習するのは良くありません。
クラブの流れが悪くそれぞれのクラブから要求されるスイングの違いが大きいので上達しにくくなります。
7番ウッドが打ちやすい理由はロフト角が大きくてシャフトが少し短めであることが最大の理由だと考えます。
3番ウッド、5番ウッドはそれより長くロフト角が少ないので難しくなります。
スチールヘッドプラスの純正スチールはM10というシャフトで非常に硬くハードですが7番ウッドということでロフト角が大きいためにそれを上回る打ちやすさを実現していると考えます。
地面から打つのを安定させるためにはHLは良くなる可能性が高いです。
単純にロフト角が大きい方がやさしくなるためです。
全体的にセッティングの流れが悪いです。
ドライバーだけ異質なものとして割り切るなら現状のままでも良いとして、3Wはシャフトが軽く軟らかいし5Wはヘッドに20gもの鉛を貼るのはクラブ長を考慮すると3Wからの流れが悪いです。
大雑把に言うとヘッドに1g鉛を貼るとシャフトが3g重くなったことと同じ重さ感になり、20gもの鉛を貼るということはシャフトが60g重くなることと同じです。
せめてスイングバランスがD2程度となるよう、鉛を減らした方が3Wからの流れが良くなります。
7Wのシャフトは3W、5Wからの流れでは硬すぎますし、重いです。
短め、重めにしたいのであれば、NS PRO GT800あたりが妥当です。
3W、5Wが上がらないのはヘッドスピード不足に加えてインパクト時のクラブヘッドのロフト角が少なくなるような打ち方をしていることも考えられます。
つまり、ハンドファーストが強すぎるスイングをしている可能性も考えられます。
どのようなセッティングにするのが良いかはまず弾道の計測器とインパクト時の高速カメラ撮影のある工房で診断が必須です。
スイングの問題と対応できるクラブの幅を把握し、目的に合わせたセッティングに整える必要があります。
ヘッドスピードや打ち方によっては15度のフェアウェイウッドではボールが上がりきらない可能性もあります。
振り遅れぎみでインパクト時にロフト角が立ってしまうようであれば振り遅れにくい手元が硬めのシャフトにした方が良い、といったことも分かります。
データ計測が全てではありませんが、最低限、計測をしないとクラブ選びの失敗が増えて時間が掛かってしまいますのでまずは計測をしてクラフトマンにクラブの流れや合うセッティングなどを相談した方が良いと感じます。
from 元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ