20170716

元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ: シャフトの弾き系が合うタイプに関するご相談です

【読者様からの質問】
「倉木様
多忙の中での対応。有難うございます。
若い頃のゴルフを再現したいと無理を承知で、日々練習に頑張っています。
3Wのディアマナカイリ70sはしなり感があって悪くは無いのですが、1Wはディアマナイリマ60s、5Wはディアマナイリマ70sで、コースでは、3Wにヘッドが遅れ気味の違和感があって、右サイドが伸び上がってからヒットしているようで、練習不足かな?って思っています。申し遅れました。サウスポーゴルファーです。
3Wのシャフト交換も考えてまして、財布に優しい中古シャフトで、アッタス4uの7sか、ディアマナイリマの70sを考えています。イリマの60sは、コース、練習場ともにトップの連発で全く駄目でした。
差し替えする際は、ご教示の様に、チップ1インチカットで装着します。身体の柔軟性が乏しい還暦ゴルファーには、中元調子や元調子のシャフトは向かない様に感じていますが間違いでしょうか?弾き系のシャフトが良い様に感じています。

長文になってしまい申し訳ありません。今後ともよろしくお願い致します。」



【倉木真二の回答】
柔軟性の低いゴルファーには弾き系が向いている、という事は、特にありません。
むしろ、腕、手首の柔軟性が高く、ダウンスイングでタメを作れるゴルファーに向いています。
弾き系のシャフトは、中間の剛性が相対的に高めで、振り遅れにくく、しなりの波が素早くシャフト先端に伝わるタイプの物です。
分かりやすいのはセルヒオ・ガルシアのスイングです。
セルヒオ・ガルシアは非常にタメの強いダウンスイングをしており、使用シャフトは弾き系のモーダス130です。
その他、弾き系のシャフトを好むゴルファーは、タメが強いタイプが比較的多めです。
反対に、手元の剛性が低い元調子系のシャフトはタメが弱いタイプのゴルファーに合います。
ただ、この理屈は基本的なことであり、後は個々のスイングのタイプ、シャフトのカットの方法、微妙なシャフトの剛性の違いなどで変化します。
イリマは基本的に弾き系ですが、手元の剛性が低めなので、少しタメが作られます。
そして、カイリよりも先端が軟らかいので、インパクト直前ではヘッドが走ります。
おそらく、この先端の走りにより、振り遅れていないのだと考えられます。
なので、弾き系かどうか、よりも、質問者様の場合、先端がしなるタイプの方が合うのだと感じます。
 
 
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