20170618

ModernSwing21: 肩が充分に回らない


Question

肩が回りきらないうちに、打ちに行っている。
これがどうしても矯正できない、
スウィング始動と同時に開始すべきなのか、
それともトップに近づいた時点で意識すればいいのか。

そもそも始動時点から肩を回し始めるべきなのか。
とても基本的なことが分からなくなっています。

それからスウィング軌道についても。
まっすぐ後ろへ引くのか、それとも少し外側または内側へ引くのか、
始動で少し下側に引くのか、自然でいいのか。
ご指導をお願いします


Answer

緊張して打ち急ぎをする場合にはリズムを思い出してから
打つようにすると改善すると思います。
ただ、ほとんどメンタルですので、呼吸法やリラックス法が
活きてくる場面かと思います。

しかし、普段の練習時から肩が回らないのは、恐らく重力を
使っていないテイクバックをしているからではないでしょうか?

肩が回らないのは重心移動の動きができていない場合が多く
左右に体重を移動せずに打つような打ち方をしていると
切り返しの時間がないので早打ちになる傾向があります。

ラウンドで緊張すると動きが小さくなって失敗する事がありますが
この時にも右に体重が乗らない経験をされたことがあるかと思います。

テイクバックでは軸をズラさないように右脚の力を抜くと
自然に右に倒れそうになって楽に肩が回ります。
左の肩を右膝の上に移動させるように、左手を右方向に
押し切る動作です。

右手だけで持ち上げようとすると肩が回らずに
中途半端な位置から切り替えしてしまいがちです。
第七頚椎を固定し、左腕を伸ばして右に体重を乗せる
というテイクバックの動き(ボディーターン)を定着させる必要があります。

またテイクバックの軌道ですが、ヘッドをどう上げるかではなく
手を飛球線上後方に真っ直ぐ引くことで、左肩が前にでて
手の位置は肩よりもインサイドに入ります。

これがインサイドイン打法のテイクバックで、
ほとんどの世界のトップ選手がこの上げ方をしています。

外側とか内側ではなく、基準になるポイントを通過するかどうか
という基点を設けて、毎回同じ動きをする必要があります。

このヘッドがどの軌道で上がるかによってトップのヘッドの位置がズレます。
そこから同じダウンスイングをすると、ヘッドは違う軌道で降りてきます。
これによって芯を外しますので、まずはテイクバックのヘッドの軌道を
どこにするかはとても重要です。

このように、基本となる動作自体を把握せずに、ただ偶然に当たる
打ち方をしていると、ある日突然体が動きを忘れることがあります。
ほとんどのゴルファーはこのように、適当に上げて適当に下ろして
それで偶然当たった事で上達すると勘違いされています。

まずはどこからどう動くのか、という基礎や基本動作を習得することが先決で
試行錯誤して軌道を探すのではなく、常に同じ姿勢から、同じ軌道に
どうすれば動かせるのかの基本的な動作を習得する必要があります。

バンバン打って、偶然当たった球を楽しむのはもう辞めて
そろそろ本格的にゴルフを習得してはいかがでしょうか?

お遊びゴルフの行く先はオヤジスイングです。
当たれば良いという安易な考え方で闇雲に打っていると
下手を固めるだけで、どこかで限界が来てしまいます。

オヤジゴルフの典型は、グリーンにとにかく近づけて、寄せて
拾って拾ってのパーが最高の内容になります。
不恰好で飛ばないスイングでも固まれば
シングルくらいには成れる可能性はあります。

最終的には安定ですが、200Y程度のティーショットでは
長いコースではそのパーを取る事すら難しくなります。

ゴルフはいくらでも遠回りします。
ゴルフに対する姿勢を改める良い時期ではないでしょうか?


from ModernSwing21