20170622

ModernSwing21: ラフでFWが使えますか?


Question

ゴルフ場のラフから打つ場合、
ウッド型ユーティリティで打てるくらいの芝の状態であれば、
フェアウェイウッドでも大丈夫ですか?

フェアウェイウッドっていう名前の通り、
フェアウェイからしか打てないですか?


Answer

フェアウェイ・ウッド(FW)は底が広いので、
ラフでも滑るからアイアンよりも良いとかいう人がいますが、
底の面積で決まるのではありません。

芝が長く重いラフの場合には球が沈んでいると
当たるまでに20~30cmほど草刈りをしなければなりません。

この芝が強ければヘッドを取られて方向がくるったり
HSが落ちて、思った距離が出ないことがあります。

そのために、では何で打てば出るのかです。
まず、草刈りですから、歯の角度が問題です。
ウッドはロフトが立っていますので、フェイスの面積すべてが抵抗となります。
しかし、ウエッジは歯が寝ていて斧のように切り込んで行けます。

また、ヘッドの重さが必要です。
一番重いのはSWです。
したがって、あまりにも深いラフの場合にはSWで出すだけになるのです。

これはDRの当たり負けと同じ原理で、芝が重いとウッドでは
当たり負けしてスピードが出ないのと同じなのです。

そして、打ち方にも違いが出ます。
それは草刈りをする量です。
球にできるだけ近くから鋭角に入れると、
刈る芝の量が少なくてすみます。

要するに球を右に置いて打つという事も、
出すために有利に働く要素とういことです。

ただ、日本のラフはそこまで深くはないので、普通に
届く番手で打てるケースがほとんどです。
特にピートダイ設計のコースで試合などとなった場合には
ラフは特に練習ラウンドでどの程度の草の抵抗があるかを
調べておく必要があるかと思います。

ウッドとUTでは長さが違いますので、短い方が出やすく
ロフトが寝ている方が有利で、またヘッドが重い分だけ楽なので
芝の長さや質によってクラブを選択するしかありません。

無理してグリーンまで届かせようと長いクラブで思い切り打っても
ショートして池に入ったり、またラフに入る可能性がありますので
それは実践で判断力を養ってください。

実際に打ってみて、FWが同じように打てる場合もありますし
出すだけのラフもありますので、より多くラウンドすることの意味が
ここにもあるのです。



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