20170530

ModernSwing21: 肩が充分に回らない


Question

肩が充分に回らない。肩が回りきらないうちに、打ちに行っている。
これがどうしても矯正できない、
スウィング始動と同時に開始すべきなのか、
それともトップに近づいた時点で意識すればいいのか。

そもそも始動時点から肩を回し始めるべきなのか。
とても基本的なことが分からなくなっています。

それからスウィング軌道についても。
まっすぐ後ろへ引くのか、それとも少し外側または内側へ引くのか、
始動で少し下側に引くのか、自然でいいのか。
ご指導をお願いします


Answer

肩が回らないのは基本動作ができていないからです。
左の肩を右内腿の上に移動させるように、左手を右方向に
押し切る動作が必要です。

右手で持ち上げようとすると肩が回らずに
中途半端な位置から切り替えしてしまいがちです。

第七頚椎を固定し、左腕を伸ばして右側に体重を移動する
というテイクバックの動き(ボディーターン)を定着させる必要があります。

右肩から左腰に折り目をつけて、折り紙のように折り畳むイメージで
左の肩を右肩の下に移動させます。
この際に右膝を固定し、右の股関節に上半身を乗せる、という
オーソドックスな打法の動きが無難です。

そして右腕は右肘を支点として外旋させる動きになります。
左腕が7時半の角度になるまでは右肘は曲げず、その位置から
徐々に曲げ始め、右手の平が正面から天井を向くように右手首を
甲側に曲げながら左手で押し上げます。

この左手の押し上げは、左の肩を折り紙で折り畳む動作によって
肩から飛球線上後方に押し切るという力が必要で、これは
胴回りの筋肉を使って肩を回転させる動作です。

肩が回らない人の一番の原因は腕を持ち上げようとしている事です。
胴回りの筋肉で左肩回転させながら押し切るという動きを
意識して積極的に行うことが大切です。

この際、左手は真っ直ぐ飛球線上後方に移動させます。
外回りさせず、またインサイドに引くのでもなく、真っ直ぐ後方です。
これが手の軌道です。

また、左の肩をアゴの下に入れる、という意識によってその動きをしたり
右に体重を乗せるという意識で行ったり、王選手の一本打法のように
左足を上げるイメージで行ってもかまいません。
人によって意識するイメージは様々ですが、その動作ができれば良い事です。


またテイクバックの軌道ですが、ヘッドをどう上げるかではなく
手を飛球線上後方に真っ直ぐ移動させることで左肩が前にでて
後方から見た場合、手の位置は肩よりもインサイドに入ります。

これがインサイドイン打法のテイクバックで、ほとんどの世界のトップ選手が
この上げ方をしています。

外側とか内側ではなく、基準になるポイントを通過するかどうか
という基点を設けて、毎回同じ線上をヘッドが通過するようにします。
これが軌道です。

このヘッドがどの軌道で上がるかによってトップのヘッドの位置が変わります。
そこから同じダウンスイングをすると、ヘッドは違う軌道で降りてきます。
これによって芯を外しますので、まずはテイクバックのヘッドの軌道を
どこにするかを決めて、そこを通過するようにその動きを定着させます。

このように、基本となる動作自体を把握せずに、ただ偶然に当たる
打ち方をしているとズレても治せず、当たらなくなるのです。
まずはどこからどう動くのか、ヘッドがどこを通って上がるのかなど
試行錯誤して軌道を探すのではなく、常に同じ姿勢から、同じ軌道に
どうすれば動かせるのかの基本動作を習得する必要があります。

オヤジスイングにならないように十分に気をつけましょう。
ゴルフはいくらでも遠回りします。
ゴルフに対する姿勢をまず改善させる必要があるかと思います。

軌道を作る基準(基点)の参考はミクシーのバーチャル・ゴルフ・教室
で紹介していますので参考にしてください。


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