20170515

ModernSwing21: 肩ラインだけオープン


Question

構えた時に肩のラインがオープンになってしまいます。
矯正に必要な練習、心構えを教えてください


Answer

アドレスで肩ラインが左を向いているということですね。
アライメントとは、足ライン、膝ライン、腰ライン、肩ラインが
全て同じ方向を向いて構えることです。

これは基礎としてその昔から厳しく言われていることで、
たとえ1cmズレていても芯を外します。

初心者は気にせずに始動しますが
始動の位置が違うと軌道が変わるということに気がつく人は
ほとんどいません。

これはスイングが定着し、精度がかなり上がって安定してから
100球中100球同じところに落とす練習を何ヶ月もすると
この違いに気がつくかも知れないというレベルの判り難い物なのです。

アライメントはいつでもズレます。
体の硬さや感覚でいつでもズレ、自然に治ったり
治そうとして逆にズレたりもするのです。

そして一番厄介なのは自分で自分の姿を見ながらスイングできない事です。
例え肩が左を向いていても右を向いていても、自分では気がつかないのです。

質問者さんはそれに既に気がついておられるということは
レベルも高いし、かなりの経験がおありなのだと思います。

プロでもこのアライメントはなかなか合わせることができず
芯を外して右に左にとティーショットを曲げます。

これを解決するためにキャディーがアドレス時に後ろに回って
エイミングとアライメントをチェックしているのです。

ところがアマチュアはコースでこれができませんし、普段の練習時に
気がついていても治せないという状況下で腕を磨くしかありません。
ではどうするかです。

ある若手プロが試合前には練習をせずに
体の矯正だけをすると言っていました。

これは一理あります。
その日その日で左右の筋肉の硬さが変わったりしますので
張りで真っ直ぐだと感じても、それが正しいとは限らないのです。

このアライメントは完全にはなかなか定着しません。
前日に何をしたか、どんな練習をしたかなど、左右のバランスの悪い
筋肉の使い方などをすると、その時から翌日でもアライメントはくるいます。

立ち上げのストレッチは左右同じようにすることが大切です。
そして、毎日でも鏡を見ながら真っ直ぐがどこなのかを確認すると
常にアライメントをキープできるようになります。

ただ、状況に応じていつでもくるいます。
右打ちの人はそれに使う筋肉はどんどん増えますので偏りがちです。

そして景色です。いわゆる視覚情報です。
練習場は線がありますので分かり易いのですが
コースでは何もありません。

ティーグラウンドの向きと打つ方向が違う場合には
肩と足の方向がズレることがあります。
どうも立ち難いと思うときがそれです。

このような時には仕切り直してルティーンからやり直し
景色を見ないようにして、仮想の打ち出しラインだけを頭に浮かべ
その線にアライメントを合わせてアドレスします。

練習時にガラスなど、自分の姿が映して見える状況で確認することで
常に矯正ができます。
また、カメラを肩のライン上に置いて撮影しながらの練習も
矯正がやり易くなります。

カメラを置いて、TVに直結してアライメントを合わせる練習も
定期的に必要かも知れません。
また、分かる人に診てもらうとその場で修正ができます。

アライメントは基礎として最初に習い、生涯の課題になるものです。
体の感覚だけでは完全ではない事を常に頭に入れておき
機会があるごとに調整、修正を繰り返す事を忘れないようにしましょう。




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