20170408

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: 質問頂きました③インパクト


一つ、質問させてください。

 

「左手首を右手の掌底で押す感じ」に関してですが、
色々とやってみてもどうしてもその感じがでません。


右ヒジをバックスイングで張ったときに
右手が左手からすこし離れる感じになります。
ダウンでは、シャットを維持する左ヒジを逃す動きが
うまくできれば合掌は維持できるようにも思いますが、
押していく、または押される感じには程遠いように思います。


スイングの間、ずっと合掌の形が安定して
維持できるような位置関係が取れるように
工夫するべきでしょうか?
合掌しながらスイングする
というイメージが湧きません。
やはり、つかんで前で弾く、
というこれまでの悪癖の影響でしょうか?

 

何か、ヒント・アドバイスいただけると助かります。




623c1d572817337eb8c8724aee59aba5全員…ではないかも知れませんが、
多くのゴルファーはインパクトで
左腕をピンと伸ばしている形
を 理想とされているようです。

左脇をしめて と言う感じなのか
それが 左サイドの壁 なのか
なんなのかは個々によって異なるとは
思うのですが、それは辞めた方が良いでしょう。

体の回転で! とは言わないまでも
体の向きの変更と同調して
腕を遅らせずに インパクトを迎えるのには
クラブを持った左上腕や左ひじが先行するような形で
ダウンスイングを始めないと
結果的には同期しません。

腰 の回転に対し
腕やクラブを遅らせてスタートすると
その遅らせた分、
写真のように体は上向き、左サイドは上に突っ張った形
になってしまいます。

最近では 上に蹴れ! なんて
ホラーのような理論までありますよね…。

IMG_1632_Moment

イメージではありますが、理想的には
この赤線をテーブルと考え
そのテーブルを左の手の甲でなでていく「ような」
イメージが必要です。

それを作っていくのには
グリップやテークバックもありますが、
体の姿勢、頭の位置も重要で
体重配分が右に残ってしまうような姿勢だと
左サイドが上に逃げがちですから
左腕は突っ張らないと ボールに届かない でしょうし
そうなれば 右腕を伸ばしてきた分
左手首は甲側に折れてしまうでしょう。

ダウンスイングの指導を 腰から 下半身から
という意識が強すぎれば
上半身は重さ分、其れに残されてしまい
体重は右に残ります。
スナップショット 2 (2016-07-27 18-55)スナップショット 3 (2016-07-27 18-56)










左上腕、左ひじから動き出す と
腕も含め、上半身の重さが左にズレますので
丁度良い配分、タイミングで回転も起こります。
特に 回転する意識も必要ないと思います。


多くのスイングでは
インパクト付近で 左脇を絞める ような
そんな姿勢になるのですが、
私の見解では それを特に意識しているのではなく
それ以前に 腰や体を先に回し
あとからクラブを振る と言う順序が問題なんだと
見ています。
体を先に回せば インパクト直前には
左サイドは上なり、左に遠ざかりながら
という事になりますから、
左サイドを突っ張らないと ボールに届きません。
左ひじから動かしているサマを注視すると
意外にもインパクト以降 左脇が空いているようには
見えません。
それは同時進行で まだ体が動いている(回っている)
からで 左脇が締まって見えるのは
もう既に体の動きが止まっている だけで
動き出しの順番の方が問題に思えます。



また 質問の中にありました
右手を伸ばした時、
左手の掌底が押され、左手首が平側に折れる ような
両手の関係には
右グリップ・左グリップの位置関係も大切です。
MVI_0581_Moment(5)MVI_0581_Moment(4)








テークアウェイやグリップの仕方などにも左右されますが、
トップの位置~ダウンの初期段階では
右グリップは左グリップの上に位置し
その場面で 右腕を伸ばす
右掌底で左グリップを 下、もしくは斜め下に押せば
腕やクラブの重さ分 左の手首は平側に折れる形に
なりがちですが、右手で横にクラブを押そうとしたり
そのタイミングを逃し、その位置関係が出来なければ
左手首は甲側に折れてしまうでしょう。
IMG_1632_Moment(2)

その場面も「習慣」として
体に左腕をピタッと貼り付けるように
左腕をロックした場合、
進行方向の前にある左腕が止まる訳ですから
チカラの逃げ口は左の手首になってしまいますね。


from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります