【読者様からの質問】
「倉木様
いつもブログを大変楽しみに拝見しています。
また何度かご相談させて頂き大変参考になりました。
倉木様のアドバイスが参考になりウッド系は安定してきましたが
アイアンが練習でも本番でも全くうまく打てない状況ですので
ご相談させて頂きます。
使用クラブはJ15CBにモーダス120Xです。
センターから少し左に出て更に左にフックする球が良く出ます。
それを嫌ってシャンクもたまに出ます。倉木様のブログを参考に
フェードを打つ練習をしましたがあまり効果はありませんでした。
ウェッジにはモーダス125Sを挿してますがフック系は出ません。
ちなみに最近では練習（約100球）後に左足首が痛くなります。
さて、このような状況ですが、先日、以前から興味があった
ミズノのクラブフィッティングに行ってきました。
以下データ結果です。
ヘッドスピード（６番アイアン）は36.5m/s
その他スイングテンポ、トゥダウン等は概ね平均値
推奨シャフトは重量が110～130ｇの中元調子
ということで・・・
モーダス120S、モーダス120X、モーダス125Sを中心に打ちました。
結果的にはモーダス120Sがデータ上一番良いとのことでしたが
フック（シャンク）を恐れているのかあまり振り切れていないので
本来のスイングが出来ていないのでは？また右手が強く
自然なフェイスローテーションになっていないとのことでした。
また、どのシャフトで打ってもセンターよりヒール側に綺麗に
打点が揃ってました。
フィッターからはスイング自体には大きな問題はないが
現状あまり振り切れていない状態なので
モーダス120Xでは若干オーバースペックなので良い結果がでない、
もう少し振れるようになれば120Xでも全く問題ないとアドバイスを受けました。
そこでご相談ですが、今後の方向性についてご教授頂けると助かります。
①推奨フィッティング通りスペックを落としてモーダス120Sに変更する。
②現状のモーダス120Xを頑張って振り切れるように練習する。
長い目で見てどちらの選択が良いのか？
オーバースペックな道具を使い続けるのは体に良くないのでは？
実はスイングに大きな問題点があるのでは？
と色々悩んでます。（好きなゴルフの悩みは楽しいことですが・・・）
慣れもあるかと思いますが、やはりモーダス120Sだと少し軽く
頼りない感じはします。モーダス125Sはロングアイアンでは
少し重い印象が残りました。また中元調子のシャフトとなると
選択が限られてしまうのも悩みです。
先日のラウンドでもフェアウェイど真ん中からのセカンドショットが
酷いフックでOBで打ち直しがシャンクなんてことが何度かあり
何とかしたいと考えております。
以上宜しくお願いいたします。」
【倉木真二の回答】
・フックが出る
・シャンクが出る
・打点がヒールに当たる
・右手が強いと言われた
これらを考えるとインサイドアウト軌道とハンドファーストが強過ぎることが一番の原因です。
要は切り返しでクラブが寝すぎています。
するとインパクトライ角がフラットになるので基本的に打点がヒールに集中します。
サイエンス・アイのライ角測定カメラで計測してみると良いです。
７番アイアンで60度程度だとフラットです。
解決策は、インサイドアウト軌道とハンドファーストを弱めることです。
そのために有効なのは、アウトサイドイン軌道のフェードの練習をすることです。
これを徹底してやるだけです。
この問題を抱えるゴルファーを大勢見てきましたが、素直に徹底してやれるゴルファーは３ヶ月〜半年で改善しました。
質問者様のように途中で他の細かく割とどうでも良いことに気が移ってしまうゴルファーは１０年〜２０年経過しても治っていないという傾向にあります。
今質問者様が考えていることは問題の本質から大きずれています。
アウトサイドイン軌道の練習を徹底して行い、改善すると今までいかにインサイドアウト軌道、かつ、ハンドファーストが強かったかが、分かるようになります。
インサイドアウト軌道とハンドファーストが強過ぎるのを防止するのに有効なシャフトの剛性分布は手元が硬めのものです。
６番アイアンでミズノの計測器のヘッドスピードが36m/sだとカット後重量で９０〜１００g台が妥当です。
モーダス１２０と１２５は剛性が全く違います。
１２０は手元が非常に軟らかく先端が硬いシャフトなので振り遅れ防止に有効ではありません。
１２５はやや手元の剛性が高めなので悪くありませんがヘッドスピードに対して全体的な剛性が高すぎます。
MCI100S（やや粘り系でバランスが良い）、KBSツアー105（弾き系で球が上がりやすい）、k'sツアー115（完全な弾き系で上がりやすくつかまりも良い）、ライフルプロジェクトX5.5（弾き系で少し手元の剛性が低めだけどフックしにくくコントロールしやすい）あたりが妥当かなと感じます。
何れにしても、インサイドアウト軌道とハンドファーストが強過ぎることが問題なのでアウトサイドイン軌道の練習を徹底することを辞めないことが何よりのポイントです。
from 元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ