20170411

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ゴルフスイングのミスは誤った思い込みから始まる②


動かし方の誤りは
打つ前から、スイングを覚える段階での
大きな
二つの思い込み によって
かなりの部分影響を受けています。
http://blog.livedoor.jp/hbs/archives/1947294.html

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②シャフトはしならせて、しなり戻して使うモノ

これ 多分ほぼ100%ゴルファーが信じています。
で いつも思うのです、
しならないシャフト…例えば Xの硬さのシャフト
これを しならせて、しなり戻して使うのが正しいなら
始めっから もっと柔らかいシャフトを使えばいいじゃん って。
何故 そうしないんでしょうねー。
意味わからないです。

しならないものをしならせて使うのなら
しなり易いものを使った方がすることが少ないでしょうに…。

言いたいのはそこではありません。


シャフトはしならせずに使う物です。


それは前項の話とリンクしますが
ゴルフクラブの運動…移動ですね
この源泉は使い手が運動して、
その移動分グリップが移動し
そのグリップの移動分、ヘッドが移動することです。

それは 量に関しても、方向に関しても、
スピードに関してもです。

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ちょっと 話は逸れますが、
ヘッドスピードと打撃力について。。。なのですが、
例えば 45インチのドライバー
 ヘッドスピードで言うと 40㎳としましょう。
ドライバーのスピードが 40の人だと
 ウエッヂの最高ヘッドスピードは 28㎳位でしょう。

で どちらが打撃の破壊力は大きい・強いと思います?

まあ ドライバーと答えるでしょうね?

   実は 同じ なんです。

ゴルフクラブは 長さが変わると
 それに装着されるヘッドの重量が変わります。
だいたい 半インチ短くなると8~10g程度重くなります。
ですので 10インチ近く短いウエッヂは
 ドライバーよりも約100g重いんです。
物騒な話ですが、どちらで殴られると危ないと思います?
そりゃあ もう ウエッヂ です。




頭がフリーズしそうになったので
シャフトの話に戻ります。

ゴルフのショット 例えばドライバーショットの場合、
ボールとヘッドの接触する時間は 1/3000秒~0.0003秒です。

そして ゴルフショットは
飛ぶボールの方向を決める 左右の方向
飛ぶボールの高さや距離を決める 上下の方向
そして 飛ぶボールの曲がりや高さを決める 回転
というのが常時ついて回ります。

シャフトをしならせるということは
アドレス時の元の状態に対し
ヘッドはグリップよりも右にズレ
クラブの構造上、シャフトはしなっていると言うよりも
ひねられた状態になっていますから
左右の向きも右に大きく開き、それに伴いロフトも開いています。
体の向き通りにグリップを動かし
それ相応にヘッドが移動していれば
気を付けなくてはいけないのは インパクト付近での体の向きだけ

であるのに、シャフトをしならせてしまうと
しなり戻すという行為と
望むヘッドの左右の向き、望むロフト を
その刹那の 0.0003秒
 に合わせなくてはなりません。
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緩やかにスピンしながら走っている車を
ゴールラインをくぐる時 正面に向けるよう合わせる…
よりも 遥かに大変な気がします。

そして 先日の記事でも書きましたが
ヘッドをたくさん動かし、シャフトを振り、
しならせてしなり戻す=ヘッドターン をすれば
(クラブヘッドの描く円弧とヘッドがターンする円弧は
 大きさも方向も異なります)
より沢山遠心力、そして より複雑な遠心力が生まれますから
それを ボールと適切に合わせて
同時にその双方の角度を合わせる・・・
書いているだけで目まいがしそうな仕事です。

人間は防衛本能もありますから
まず 自分の身の安全やバランス
その上で 複雑に自分にかかる遠心力を相殺させるための調整…、
ボールを打つことや飛ばすこと
目標方向に打つことは二の次、三の次になるでしょう。


自分の体の正面で構えたクラブ、ヘッドを
わざわざ右にずらし、元に戻すなら
そのままにしておけばよいと思いませんか?
そのままの位置関係にしておいても
自分の体を回すから ボールは打てると思いませんか?
その方が そのクラブの特性通り、ロフト通りに
しかも 頻度良く、安定して当たると思えませんか?


では 何故そんなことを行うんでしょう?

 おそらく 飛ばしたい からです。
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でも よ~~く考えてみて下さい。
ヘッドを速く移動させるならば
それを速い速度で体の向きを変えた方がいいんじゃありませんか?

ヘッドをグリップの移動よりも多く速く動かすには
グリップの移動速度、即ち体の回転速度を抑制しなくては
いけませんよ…それで本当に速くヘッドを動かせるんですか?

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元のロフトの効果や方向の効果などの安定度や
繰り返し頻度を犠牲にしてまで? ですか

ゴルフに限りませんが 物理的な運動は直線の連続です。
曲線を描かせるには必ずロスが必要になってきます。
そして ゴルフの場合、打撃の対象物が球体の為
そのロスはすぐに回転や高さに化けてしまいます。

私の見る限り、距離に困っている人はいても
高さに困っている人はとても少ないのが一つの表れでしょ

二つの誤った思い込みは 両方とも
打つ自分の 振ったー! 打ったー! 叩いたー!
と言う満足度を満たすだけのもので
科学的には、物理的には 飛距離を生み出しませんし、
双方ともに 元あった形、姿勢を わざわざ改変し
結局元に戻そうとするという 意味不明の行動を
追いかけて 答えが出る訳ありません。

ゴルフクラブのその異質な、いびつな、偏った形状が
それを簡単にさせる訳もありません。

from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります