20170409

元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ: リシャフトのご相談です

【質問】
「いつも楽しくブログを拝見させていただいております。

何年か前に使っていた909D3 10.5度、US物の柔らかい打感が忘れられず、
またちょっと短めのドライバーを試したいと考えました。
*:当方50代後半、持ち球:ドロー(インサイドアウト、テニス経験20年)
  ヘッドスピード:43程度

手持ちの旧クラブにBS:ワールドステージメタル HM80 R 43.5インチが
あるのですが、これを使ってみるのはどうでしょう?
あるいは、MP600 US物にフジクラE360のRがあります。このシャフトも
気に入っており(遥か昔に廃盤ですが、、、)、それではどうでしょうか?

距離より優先したいのは、打感と方向性です。」



【回答】
打感は好みですが、グラファイトデザインのHM80あたりだと90年代中盤程度になり、性能や品質的に少し劣る印象です。
まだシャフトの剛性分布の研究が進んでおらず、柔らかくても基本的に棒っぽいフィーリングで曲げ剛性に対してねじれやつぶれの剛性が今よりも劣ります。
打感は好みなので何とも言えません。
909D3はヘッド自体はさほど打感が軟らかいというほど出来の良いものではありませんでした。
907Dで依頼していた日本のメーカーのへの製造を辞め、初めて中国の工場に製造を依頼したモデルで、基本的な打感はあまり良く無いのでヘッド内の構造を工夫して音響効果で打感が柔らかく感じ取れるようにされていました。
US物で純正装着されていたディアマナブルーは重めで柔らかめのボールが喰いつくようなフィーリングの安定感がある良いフィーリングの物でした。
909D3の打感が柔らかいと感じたのはこのシャフトの効果が大きいように感じます。
シャフトはフジクラE360のRの方がディアマナブルーに近いフィーリングを得られると思いますので、こちらの方がオススメです。
909D3のネック長は大体3.25インチ程度ありますがそれでもHM80だと長さがあまり取れないと思います。
その点でもE360の方が良いです。
安定感を優先する場合、重め、軟らか目が良い傾向にあります。
そうすることでタイミングが安定し、スイングの再現性が高くなり、打点も安定し、バックスピン量が少し増えるので方向性も良くなります。
デメリットとして僅かにヘッドスピードが低下するので最大飛距離は落ちますが、実戦向きの安定感が得られます。
余談ですが、アメリカのアマチュアゴルファーはこのようなシャフトを好む傾向にあるので、US仕様のシャフトのRなどを選択すると目的に合ったものを選びやすくなります。
重量多めの割に軟らかく感じ取れるモデルが多いです。


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