20170320

元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ: クラブ選びとスイングに関するご相談です

【質問】
「倉木 真二 様

いつも楽しく拝見させていただいております。
倉木様の知識の豊富さに感服しつつ、そのノウハウをウェブ上で公開していただけることに感謝し
日々拝読させていただいております。余所では届かない「かゆい」ところの情報公開が非常に参考
になっております。

本題でございますが、当方、ドライバーを非常に苦手にしており、スコアが崩れるときは常に
ドライバーからとなります。ドライバーの持ち球はスライスなのですが、調子がおかしくなると
チーピン、ひっかけのチョロになることを悩んでおります。

アイアン以下は微ドローからストレートの球筋なのですが、こちらも調子が悪くなるとトップ
またはひっかけが多くなります。

クラブセッティング的に見直したほうが良い点、または練習方法のご指南などいただけますと
幸いです。

また、それとは別にドライバーは大けがをしない安定感重視で44.5インチ程度の短尺にも
チャレンジをしてみようかと思っております。手持ちにG30 SFTec 10度を持っておりますので
このヘッドで作るにあたりシャフトの種類や重さ、バランス等で留意点があればご指導ください
ますでしょうか。

41歳 172㎝ 67㎏ ゴルフ歴8年
平均スコア97~8 ベストスコア88
HS42 ドライバー飛距離220前後 (7I キャリー150前後)

1W:KAMUI TP07S ver3 10度  FUBUKI J60S
5W:PROCEED TCR FW 17度 鎬FW
U2:Romaro Ray Type-R 18度 ATTAS HY75S
U3:Romaro Ray Type-R 21度 ATTAS HY75S
U4:Romaro iBrid 23度 ATTAS PROFORCE VTS 100HS
6I~PW:GIGA CP1 Modus105S
AW48:Romaro Ray Type-R DG200S
GW52:Romaro Ray SX-R DG200S
SW56:Romaro Ray SX-R DG200S

どうぞよろしくお願いいたします。」



【回答】
ミスの傾向などを見ますと、軽いインサイドアウト軌道のスイングで持ち球がドローという印象を持ちました。
ミスの傾向がプッシュアウトよりもチーピンの方が多いのであれば、先端が硬めのシャフトが合っています。
また、インサイドアウト軌道の強さによりますが、インサイドアウト軌道が強めであれば手元が硬めのシャフトにすることで切り返しでクラブが寝すぎてしまうのを軽減できます。
FUBUKI Jは手元が硬めで先端が少ししなるシャフトです。
ヘッドは飛距離を出しやすいですが捕まりはさほど強くないのでFUBUKI Jの先端のしなりで捕まえやすくしているのは良いと感じます。
シノギのFWは60Sであれば流れが良いです。
FW専用シャフトなので組み方に対して難しい考えが不要なので良い仕上がりになる可能性が高いシャフトです。
なので手元の剛性も確保できます。
ユーティリティーのアッタスも手元が硬いタイプでクラブがダウンで寝るのを軽減します。
23度のユーティリティーのVTSは手元と先端が硬いので引っ掛けにくくなります。
23度くらいのユーティリティーになると引っ掛けやすいので良い選択だと思います。
アイアンのモーダス105は手元がNS950と同じ硬度で先端が硬くなっているシャフトなので引っ掛け防止に有効です。
手元が軟らかめですが、アイアンはクラブ長が短めなのでダウンでクラブが寝にくく、また、地面にあるボールを打つので手元が少し軟らかめになっても特に問題ありません。
全体的にスイングにマッチした流れになっていて、良いセッティングだと感じます。

短めのドライバーは有効だと思います。
質問を読んでいる時にそう感じました。
ヘッドの選択も良いと感じます。
短めのドライバーを作るときは、タイフーンプロのようなディープフェースよりもややシャローですわりの良いヘッドの方がフェアウェイウッドに近い感覚で打てるので扱いやすくなります。
シャフトの選び方にもコツがあります。
単純にバット側をカットして仕上げると手元の剛性が低下して振り遅れやすいクラブに仕上がってしまいます。なので、

・フレックスを上げる
・チップカットをする
・手元剛性の高いものを選ぶ

という工夫が必要です。

流れやヘッド、スイングとの相性を考えるとアッタス5の6Sが良いように感じます。
アッタス5の6Sは手元が非常に硬くなだらかに剛性がさがりながら先端も硬めのシャフトです。
クラブを短めにするのであればあまりアッパー軌道で打たない方向になるので、この場合はシャフトの先端がしなり過ぎない方がトップやチョロが出にくくなります。

練習方法としては、今と反対のスイングであるアウトサイドイン軌道のフェードボールの練習をすると良いと感じます。
ボールの位置を通常よりもボール4個くらい左に寄せて、左打ちだしのスライスを打つ練習をすることでインサイドアウト軌道を弱め、切り返しでクラブが寝過ぎてしまう問題を解決できると感じます。


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