20161001

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ゴルフスイングと重心位置



ゴルフクラブ…
特にクラブヘッドの個性や特性を比べたり
見極めたりするのに「重心の位置」
というのがあります。

クラブヘッドには質量があり
その重心は何処に位置するのか ということですが
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ゴルフ用語では
〇重心距離
 シャフトからのどの位離れているか?
〇重心高さ
 どの位の高さに重心があるのか?
 →ソールからの距離やフェース面上での上下の割合で
 表示されます。
スナップショット 1 (2014-07-21 12-32)
〇重心の深さ(深度)
 重心位置とフェース面の位置関係です。


長いや短い、高いや低い、深いや浅い
などによって 特性が出たりするのですが
実は 現代のゴルフクラブのブラックジョーク というか
とても質の悪い冗談 が普通にまかり通っています。


この重心位置による特性 というのは
シャフトがある程度動き
スイングさせ、クラブが運動すると
遠心力によって重量が一直線に並ぼうとするモノの性質
が基準となっています。
ゴルフクラブで言うと 運動スピードが一番速くなる
インパクト付近 ダウン後半~フォローの間で
グリップの延長線上にヘッドの重量点が一直線上に並ぶ
という事が基準です。
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ですので 例えば
アイアンやユーティリティよりも重心の深いFW
フェアウェイウッドはヘッドが前に出やすく
よって 入射角度が緩くなり、ロフトが付きやすい
打ち出しの高い~スピンの少ない弾道になる
というのが基本です。

一般的なカタログなどでは
✋重心距離は長いほどヘッドターンがしにくく→右に出やすい
 重心距離が長いほど距離が出やすく、安定しやすい

という 何とも意味不明な解説がありますが、
この実態は
 重心距離が長いほど トゥダウン効果が大きく
 実質ライがフラットになり易い ☞右に出やすく
 重心距離が長いほど重量効果大きく、飛距離になり易く
 重量効果が大きいほどモーメントが大きく
 ミスヒットに強くなる
 というのが真実なのですが、
これも 重量とシャフトが一直線上に並ぶ というのが
考え方として根底にあるのです。


クラブヘッドを回転させ
シャフトを回転させてボールを打つ現代のスイング論では
それらはすべて
 当てはまりません!

ヘッドを回転させる行為は
クラブを動かすという行為に対し
別な運動の複合になってしまい
ヘッドの重量には クラブの運動の慣性 ではなく
ヘッドの回転運動の慣性が働いてしまうから です。

✌ヘッドを回転させて使っている限り
 ヘッドの重量点とクラブの運動が直線状に並ぶ
 グリップの延長線上にヘッドが並ぶ
 という状態は 絶対に発生しません。



✴重心距離が長いほど ヘッドを回転させにくく、
 回転すると ドッカーん と言う感じになってしまい、
 重心距離が長いほど ヘッドが重く感じ
 単に振り難くなるだけでしょう。


特にボールを右気味に置いて打つ
地面からの長距離ショットの場合での
フェアウェイウッドは殆ど壊滅的ショットになり
ユーティリティであっても距離が一定しません。

ヘッドを回転させて打つ ということは
煽り打つ 上を向いて打つ
 と同意語になるので
ティーアップをして ボールよりも下の空間が無いと
長距離ショットは基本苦手になります。
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特にフェアウェイウッドの場合
クラブの形状に奥行きがあるので
特に苦手にしてしまうでしょう。

アマチュアの8割を超えるゴルファーが
オンプレーンスイングと言う手打ちの煽り打ち を妄信し
その打ち方では クラブヘッドの謡われている機能は
確実に発揮されない のにそれを信じて選んでしまう 
 というあまりの状況に苦笑いしか出ない昨今です。

変な例えですが
同性のカップルが『子作り』を相談するようなものです…。

雑誌などでクラブ解説をする記事とスイング解説する記事が
全く乖離している、ある意味相反している現状を
誰が感じているのでしょう。
ショットはどの道 スイングとクラブの融合であるのに…。


from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります