20160517

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ゴルフスイングやストロークの見方がスイングを決めてしまう


ゴルフの 望ましいショット、良いショットとは
打つ前に半分以上のことが決まってしまいます。
上手く打てるか 打てないかは
打つ前に概ね決まってしまう ということです。

勿論 ゴルフは楽しみであり、遊びですから
成功するかどうかのギャンブル面も
ゴルフを面白くさせる要素なのは否定できません。

とはいえ 一応 スイングも含めた職業ゴルフ人としても
そこは突っ込んで考えないと行けない性分なので・・・。

スイングの見方についてのお話です。

スナップショット 1 (2014-01-20 18-21)昨日も書きましたが
この単純な絵、構図は
体の前傾姿勢があり、体の向きが変わるから
上に上がる肩の部分、三角形の頂点の部分は
上に上がっているのでなく 奥にずれているのです
ただ 体の回転には前傾姿勢があるので
結果、高さが上方に変化しただけのことです。

4c9a0689それをこのように具現化してしまったのでは
本来のものと 90度方向の違うものになり
プロのように パターの練習だけで
毎日数時間費やすのならいざ知らず、
本番前の練習グリーンで一か月ぶりにパターを持つ
みたいな「オジサンゴルファー」が行えば
うまく行くはずもありません。
だって 動作として90度間違ってるんですから…。

動画などを見て    ➡分析し
それを自分なりに   ➡解釈(判断)し
練習を重ね真似ていく ➡実行

一見スイングの改造…に思えるこの行為も
ゴルフそのものなのです。

ショットとは
自分の置かれたコンディション・技量・ライなどの状況を分析し
何が一番確率が高く、何を望むのか判断し
実際にショット(実行)します。
建設業で言うところの 測量~設計~施工 みたいな感じです。

その 一番初期段階の 分析(測量)の時点で
立体を取り違え、横であるものを、縦に間違えて
設計されてしまったものが ちゃんと施工できるでしょうか…。
たぶん 難しいでしょう。

それを 施工の担当の部署のせいにしますか?

ゴルフスイングで言うと 動作としての
技術としてのスイングのせい にしますか?

 。。。無理がありますよね。

横であるものを縦に間違えて解釈しているのですから…。

そうやって作られたスイングが
緊張感や高揚感のある コースで
練習場とは違う平らな状況のない中で
うまく行く・・・筈がありません。

44_1_0pこれも典型的な錯覚を生み出す映像です。
この角度から見れば
ものすごくシンプルに
クラブはそのクラブ自身が動かず
それを持った自分がフットワークを使って
胴体ごと向きを変えた過程の中で
ボールを打ったというのが分かりやすいものです。
ところが これを アドレス時の正面
ボールの飛球する垂直な…よくある角度から見た時
フォローでは ヘッドがグリップを追い抜いて見えるでしょう。
全然意味が違うふたつ になってしまいます。
スナップショット 1 (2013-02-13 14-15)
こちらの画像。
こちらが典型的なこすり打ちです。
基本は製品ロフトが関係ないですが
大きなロフトのクラブで実行すると
体の回転でなく必要以上に
ヘッドを縦に丸く振ってしまうので
ボールの底をこするような打ち方になり
ヘッドスピードを上げたとしても
上を向いてしまう分もありますが、単にボールに回転を
与えるだけです。

始めのパッティングストロークの話に戻りますが
スナップショット 1 (2013-02-13 14-14)こうやって 奥行きを縦の回転に
間違えてしまうと
どんなにうまく行かないか
この絵で理解できるでしょうか
見ての通り胴体をひねって
肩回りだけを縦に動かして
ストロークしていることが分かりますでしょうか?
このストロークを遂行するには
アドレス時のかなり深い前傾が必要になり、
前傾姿勢が深い上で胴体をひねる動きが大変腰に負担を掛けます。
しかも結果は距離感が身に付きにくいんです。

ほんと あまり言いたくないけど
 ハーメルンの笛吹きを思い出しますよ…。
その結末はうまくいかない ことではなく
 ゴルフをする人がどんどんいなくなってしまう 
という結末です。
from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります