アメリカツアーのマイヤークラシックが終了しました。
レクシートンプソンさんが18アンダーで逆転優勝を飾りました。
昨日、2位に4打差つけているにもかかわらず、サラスさんが逃げ切るかどうか微妙だと書きました。やはり、最終日ビッグスコアを叩き出した選手に飲み込まれてしまいました。
日本人選手の結果は以下の通りです。
27位 -6 野村さん
最終日 4バーディ
4日間合計 11バーディ、5ボギー
フェアウェー 10(36/52)
パーオン 13(49/72)
パット数 27(116)
47位 -3 さくらさん
最終日 2バーディ、3ボギー
4日間合計 15バーディ、8ボギー、2ダボ
フェアウェー 9(34/52)
パーオン 12(45/72)
パット数 30(111)
優勝したLトンプソンさんと比較しようと思いましたが、ドライバーの飛距離が30ヤード以上も違う選手と比較しても意味がありませんので、トップ3の中で一番飛距離が近いサラスさんのスタッツと比較しました。
2位 -17 サラスさん
4日間合計 1イーグル、19バーディ、4ボギー
フェアウェー 38/52
パーオン 59/72
パット数 110
野村さんとさくらさんの比較では、野村さんのパーオン率が上回り、さくらさんがパットで少し挽回しているように見えます。ただ、この2人の差は試合によって上下するレベルのものであり、今回は野村さんの方が調子良かったというべきなのでしょう。
問題は、優勝するレベルに対して何が足らないか・・・ということです。
さくらさんとサラスさんのフェアウェーキープは4日間で4回の差です。さくらさんのフェアウェーキープ率が65%ということで、少し悪かったのかな・・・と思います。
スコアに大きく影響したのはパーオン率の差です。さくらさん45回に対してサラスさん59回です。
さくらさんのパーオン率が62.5%に対して、サラスさんは82%です。
決定的な差と言ってもよいでしょう。ただ、サラスさん自体は、アメリカツアーで強豪選手というわけではなく、さくらさんよりも少しランクが上の選手です。言い換えれば、さくらさんにとっては負けて当然の選手では無いのです。
さくらさんとサラスさんの、これまでのパーオン率の差は1%ですが、今大会では20%近くの差があったわけですね。
さくらさんのパーオン率が平均値よりも8%悪く、サラスさんのパーオン率が平均値よりも10%高かった試合でした。
この2人の明暗が分かれたのは今大会のパーオン率だったことがわかります。
さくらさんが82%のパーオン率を残すことは不可能ではありません。シーズントータルの話ではなく、1試合でのことですから可能性はサラスさん同様にあるわけです。
パーオンしたホール数の差がバーディとイーグルの合計5個、ボギーとダボの合計6個なのですね。バーディチャンスが14回少なく、パーセーブのピンチが14回多かったのですから、14打差ついたのは当然の結果となります。
さくらさんはショートゲームをかなり意識した発言をしています。無駄なボギーが多いので、どうしてもショートゲームでスコアメイクをしなければならないという気持ちが強くなります。
ただ、慣れない芝生ですからショートゲームで納得できるような成果を得るのは簡単ではないでしょう。そして、何よりも、ショートゲームへの意識というのは予選通過レベルには重要かも知れませんが、優勝を狙うレベルの話ではありません。
優勝を狙うためにはショートゲームの必要が無い、つまり80%以上のパーオン率を残すだけのショットの精度が必要です。ショットは疲労によっても精度が落ちてきます。今回のパーオン率62.5%は、シーズン平均をかなり下回っています。グリーンが小さい分割り引いたとしても、少し不安が残ります。アメリカツアー参戦して半年、そろそろ心身ともに疲れがピークとなる頃でしょう。ショットの立て直しも必要ですが、心身の疲れを癒す時期かも知れません。
来シーズンのシードも見えてきたので、そろそろスケジュールも優勝することを目標として考えてほしいと思います。
from VIVAさくら&琴乃VIVA女子ゴルファー