【質問】
「倉木さん
最近偶然にサイトを拝見し、大変分かり易く面白く読ませていただいております。
メール無料講座というものにも申し込ませていただきました。
聞くところ当サイトも、また上達マニュアルも出されていて大変な人気とのこと、
無知で大変失礼しました。
読んでいてふと抱いた疑問がありましたのでメールさせていただきました。
お忙しいとは思いますがコメントいただければ幸いです。
当方、昨年までの数年は、所謂世間のゴルフ事情，用具の情報に熱が冷めていて
殆ど見なかったので、少々感覚がずれているかもしれません。
この度ブログを読ませていただいて、随分多くの人が、アイアンでダイナミック
ゴールドシャフトは重くて厳しいと、NSなど、より軽量なものを選択されている
ことに少々驚きました。
私、155cm 50kgという小柄な体ですが、私よりずっと体
の大きな方でもDGでは厳しいので...と言われているようです。
またHSは何年か前に診断を受けて恐らく42m/s位と思っていますが、倉木さんの
コメントでも、それ位のHSの人にはアイアンが重過ぎるということでDGよりも軽
量なものを推奨されているように拝見しました。
また特に、重過ぎるアイアンで体を壊さないように、というコメントも気になりました。
質問１：私にとって DG S200は重過ぎるのでしょうか？ やはり軽量なものに
換えるべきと思われますでしょうか？
現在の使用クラブは以下のようなところです。
1W：テーラーメード ツアーバーナー
9.5度, RE*AX SUPERFAST SRシャフト, 総重量304g
3W：同 2008年版 V Steel
15度, RE*AX V FW TOUR Sシャフト, 総重量325g
5W：同 2008年版 V Steel
18度, RE*AX V FW TOUR Sシャフト, 総重量 329g
アイアン（3I～PW）：タイトリストZMフォージド
DG S200シャフト, 5Iでロフト27度, ライ角61度, 総重量431g
アイアンは、'90年位からタイトリストのツアーモデルというマッスルバックを
ずっと使ってきました。
シャフトは DG R300, 5Iで総重量435g。
今年これをZMフォージドに買い替えシャフトは
S200になりました。
総重量も僅かに減ったこともあるのか、
自分としては振り抜きが良くなったと感じていて、
気持ちよく使っています。
また実は '97年から3年程、タイトリストのDCIツアーブレードという、Rのカー
ボンシャフトが付いたキャビティを使っていました。
当然総重量も軽くなり、最初は軽くビュンビュンと振りぬけて、
優しく打てると思っていたのですが、
時間が経つにつれていざという時にダフリが出るようになり、
またショートアイアンの感覚が合わないと感じるようになりました。
結局軽いカーボンシャフトが嫌になり
再びツアーモデルに戻って、今年まで使っていました。
そんなこともあり軽いシャフト，
クラブには悪印象もあり、また実際のところ、
自分としては今の DG S200で
正直辛いという感覚がありません。
元々アイアンについてはクラブの重さを感じて
重みで振りぬく感じが良いと思っているからかも
知れません。
飛距離は、7Iで140Yというところに基準を置いています。
不満がないならそれで良いではないかとも思いますし、
そう言われてしまうかもしれませんが、
実は何も感じないままに、
重すぎるクラブで飛距離を損して苦労しているだけなのか？
という疑問もふと浮かびました。コメントいただけますか？
質問２：倉木さんのコメントで「体を壊さないように」という言葉がありました
が、実際のところDGでSシャフトやXシャフトを使って
体を壊す人というのは多いのでしょうか？
どんな所を壊すのでしょうか？
そのようなコメントを見ると、45歳という自分の年齢もあって、
日頃少しは鍛えてはいるものの気にはなります。
質問３：逆に前向き（?）に考えて、
シャフトをもう少し軽量なものに換えたと
したら、私にとってもっと良いことがあると思われますか？
換えるとすれば、少し情報サイトを見てみたところでは、NS1150か NS1050かな
と思いました。
できれば、DG S200とあまり違和感がなく、はっきり軽くなった
という感じはしないが、何となく振り抜きが早くなったかなと感じる程度に軽い
もの... という位がよいと思うのですが。いかがでしょうか。
質問４：昔は乱暴に言えば、アイアンのシャフトなどスチールならダイナミック
ゴールドしか事実上なく、皆が普通に使っていて、ライフルなんていうのも出て
きたけど、あれはプロにしか無理、などと言っていた時代の感覚からすると、
随分ダイナミックゴールドの敷居が高くなったというか、ハードな扱いになって
しまった印象を覚えて、とまどいを覚えます。
今の時代、普通の日本人一般ゴルファーが使う「標準」シャフトは、 120g位の
DGではもはやなく100～110g位のNSのようなより軽量なものになった、変わった
ということなのでしょうか？ 見解を教えていただけますでしょうか？
ひどく長くなりましたが宜しくお願いします。」
【回答】
多くの人がダイナミックゴールドを使えなくなったのは複数の要素が重なっています。
まず、近年のアイアンはロフト角がかなり立ってきていることです。
こうなると、バックスピン量と打ち出し角度が減少するのでハードなシャフトでは辛くなります。
また、ボールもバックスピン量が減少してきているためにハードなシャフトではボールが上がりにくくなってきました。
スチールといえばダイナミックゴールド、としか選択肢が無かったような時代では、ボールは糸巻き、アイアンのロフトは今より５度くらい多くありました。
５Iで３０度くらいです。
そういった意味で、今は、ダイナミックゴールドは使いにくくなっています。
そこで無理してボールを上げようとするので、体を壊しやすいのです。
あおったり、無理にヘッドスピードを上げてふろうとするためです。
昔の５番と今の５番は今の方が立っているので、より速いヘッドスピードを要求されるのに、年齢は重ねている。
このギャップの開きによって、無理をする人がいるということです。
＞質問１：私にとって DG S200は重過ぎるのでしょうか？ やはり軽量なものに
＞換えるべきと思われますでしょうか？
軽くしなければならないということはありませんが、Ｒ２００程度にしたら良いと思います。
Ｓ２００で最適な打ち出し角度、バックスピン量を得られているとしたらインパクト時にロフト角が増えてしまっています。
つまり、飛距離を損しています。
ヘッドスピード42ｍ／ｓでダイナミックゴールドＳ200は少々、厳しいです。
昔は自分にクラブを合わせる、などと言うような傲慢な発想が無く、逆に、極端にクラブは使いこなすもの、クラブに合わせるもの、となっていました。
メーカーの態度も超然としていた部分があります。
今は媚びすぎていますが。
その昔のイメージがあると思いますので、少しだけ、自分にクラブを寄り添わせる、と考えれば良いでしょう。
＞質問２：倉木さんのコメントで「体を壊さないように」という言葉がありました
＞が、実際のところDGでSシャフトやXシャフトを使って
＞体を壊す人というのは多いのでしょうか？
＞どんな所を壊すのでしょうか？
特に、腰を壊します。
＞質問３：逆に前向き（?）に考えて、
＞シャフトをもう少し軽量なものに換えたと
＞したら、私にとってもっと良いことがあると思われますか？
重量が重めの方がタイミングが取れるなら、軽くする必要はありません。
ただし、フレックスは落としたほうが良いです。
DGでもRなどにすると、とても振りぬき良く、打ちやすくなります。
＞質問４：昔は乱暴に言えば、アイアンのシャフトなどスチールならダイナミック
＞ゴールドしか事実上なく、皆が普通に使っていて、ライフルなんていうのも出て
＞きたけど、あれはプロにしか無理、などと言っていた時代の感覚からすると、
＞随分ダイナミックゴールドの敷居が高くなったというか、ハードな扱いになって
＞しまった印象を覚えて、とまどいを覚えます。
昔は糸巻きにロフト角が極端に立ったアイアンが無かったので
それでも対応できました。
そうするしか無かったという状況だったわけです。
実際、ヘッドスピードの速くないゴルファーでは高弾道を打つことができませんでした。
しかし、軽量シャフトの登場でヘッドスピードの速くないゴルファーでも高弾道を打てるようになりました。
これは単純に良いことです。
皆が皆、同じ重量のシャフトを使っていた状況が逆におかしい状況だったというわけです。
今の環境の方が、クラブを選択する知識さえあれば良い環境には間違い有りません。
私もダイナミックゴールドにパーシモンしかなかった時代からゴルフを始めましたが、今の環境の方がよほど良いと思います。
しかし、ゴルファーに媚びすぎるクラブもありますから、真贋を見極める力が必要になります。
結論を言えば、重め、軟らか目、であれば、問題ありません。
DGのRなどです。
または、DGのXP、Rです。
いきなり、極端に軽い物にはしないほうが良いです。
from 元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ
「倉木さん
最近偶然にサイトを拝見し、大変分かり易く面白く読ませていただいております。
メール無料講座というものにも申し込ませていただきました。
聞くところ当サイトも、また上達マニュアルも出されていて大変な人気とのこと、
無知で大変失礼しました。
読んでいてふと抱いた疑問がありましたのでメールさせていただきました。
お忙しいとは思いますがコメントいただければ幸いです。
当方、昨年までの数年は、所謂世間のゴルフ事情，用具の情報に熱が冷めていて
殆ど見なかったので、少々感覚がずれているかもしれません。
この度ブログを読ませていただいて、随分多くの人が、アイアンでダイナミック
ゴールドシャフトは重くて厳しいと、NSなど、より軽量なものを選択されている
ことに少々驚きました。
私、155cm 50kgという小柄な体ですが、私よりずっと体
の大きな方でもDGでは厳しいので...と言われているようです。
またHSは何年か前に診断を受けて恐らく42m/s位と思っていますが、倉木さんの
コメントでも、それ位のHSの人にはアイアンが重過ぎるということでDGよりも軽
量なものを推奨されているように拝見しました。
また特に、重過ぎるアイアンで体を壊さないように、というコメントも気になりました。
質問１：私にとって DG S200は重過ぎるのでしょうか？ やはり軽量なものに
換えるべきと思われますでしょうか？
現在の使用クラブは以下のようなところです。
1W：テーラーメード ツアーバーナー
9.5度, RE*AX SUPERFAST SRシャフト, 総重量304g
3W：同 2008年版 V Steel
15度, RE*AX V FW TOUR Sシャフト, 総重量325g
5W：同 2008年版 V Steel
18度, RE*AX V FW TOUR Sシャフト, 総重量 329g
アイアン（3I～PW）：タイトリストZMフォージド
DG S200シャフト, 5Iでロフト27度, ライ角61度, 総重量431g
アイアンは、'90年位からタイトリストのツアーモデルというマッスルバックを
ずっと使ってきました。
シャフトは DG R300, 5Iで総重量435g。
今年これをZMフォージドに買い替えシャフトは
S200になりました。
総重量も僅かに減ったこともあるのか、
自分としては振り抜きが良くなったと感じていて、
気持ちよく使っています。
また実は '97年から3年程、タイトリストのDCIツアーブレードという、Rのカー
ボンシャフトが付いたキャビティを使っていました。
当然総重量も軽くなり、最初は軽くビュンビュンと振りぬけて、
優しく打てると思っていたのですが、
時間が経つにつれていざという時にダフリが出るようになり、
またショートアイアンの感覚が合わないと感じるようになりました。
結局軽いカーボンシャフトが嫌になり
再びツアーモデルに戻って、今年まで使っていました。
そんなこともあり軽いシャフト，
クラブには悪印象もあり、また実際のところ、
自分としては今の DG S200で
正直辛いという感覚がありません。
元々アイアンについてはクラブの重さを感じて
重みで振りぬく感じが良いと思っているからかも
知れません。
飛距離は、7Iで140Yというところに基準を置いています。
不満がないならそれで良いではないかとも思いますし、
そう言われてしまうかもしれませんが、
実は何も感じないままに、
重すぎるクラブで飛距離を損して苦労しているだけなのか？
という疑問もふと浮かびました。コメントいただけますか？
質問２：倉木さんのコメントで「体を壊さないように」という言葉がありました
が、実際のところDGでSシャフトやXシャフトを使って
体を壊す人というのは多いのでしょうか？
どんな所を壊すのでしょうか？
そのようなコメントを見ると、45歳という自分の年齢もあって、
日頃少しは鍛えてはいるものの気にはなります。
質問３：逆に前向き（?）に考えて、
シャフトをもう少し軽量なものに換えたと
したら、私にとってもっと良いことがあると思われますか？
換えるとすれば、少し情報サイトを見てみたところでは、NS1150か NS1050かな
と思いました。
できれば、DG S200とあまり違和感がなく、はっきり軽くなった
という感じはしないが、何となく振り抜きが早くなったかなと感じる程度に軽い
もの... という位がよいと思うのですが。いかがでしょうか。
質問４：昔は乱暴に言えば、アイアンのシャフトなどスチールならダイナミック
ゴールドしか事実上なく、皆が普通に使っていて、ライフルなんていうのも出て
きたけど、あれはプロにしか無理、などと言っていた時代の感覚からすると、
随分ダイナミックゴールドの敷居が高くなったというか、ハードな扱いになって
しまった印象を覚えて、とまどいを覚えます。
今の時代、普通の日本人一般ゴルファーが使う「標準」シャフトは、 120g位の
DGではもはやなく100～110g位のNSのようなより軽量なものになった、変わった
ということなのでしょうか？ 見解を教えていただけますでしょうか？
ひどく長くなりましたが宜しくお願いします。」
【回答】
多くの人がダイナミックゴールドを使えなくなったのは複数の要素が重なっています。
まず、近年のアイアンはロフト角がかなり立ってきていることです。
こうなると、バックスピン量と打ち出し角度が減少するのでハードなシャフトでは辛くなります。
また、ボールもバックスピン量が減少してきているためにハードなシャフトではボールが上がりにくくなってきました。
スチールといえばダイナミックゴールド、としか選択肢が無かったような時代では、ボールは糸巻き、アイアンのロフトは今より５度くらい多くありました。
５Iで３０度くらいです。
そういった意味で、今は、ダイナミックゴールドは使いにくくなっています。
そこで無理してボールを上げようとするので、体を壊しやすいのです。
あおったり、無理にヘッドスピードを上げてふろうとするためです。
昔の５番と今の５番は今の方が立っているので、より速いヘッドスピードを要求されるのに、年齢は重ねている。
このギャップの開きによって、無理をする人がいるということです。
＞質問１：私にとって DG S200は重過ぎるのでしょうか？ やはり軽量なものに
＞換えるべきと思われますでしょうか？
軽くしなければならないということはありませんが、Ｒ２００程度にしたら良いと思います。
Ｓ２００で最適な打ち出し角度、バックスピン量を得られているとしたらインパクト時にロフト角が増えてしまっています。
つまり、飛距離を損しています。
ヘッドスピード42ｍ／ｓでダイナミックゴールドＳ200は少々、厳しいです。
昔は自分にクラブを合わせる、などと言うような傲慢な発想が無く、逆に、極端にクラブは使いこなすもの、クラブに合わせるもの、となっていました。
メーカーの態度も超然としていた部分があります。
今は媚びすぎていますが。
その昔のイメージがあると思いますので、少しだけ、自分にクラブを寄り添わせる、と考えれば良いでしょう。
＞質問２：倉木さんのコメントで「体を壊さないように」という言葉がありました
＞が、実際のところDGでSシャフトやXシャフトを使って
＞体を壊す人というのは多いのでしょうか？
＞どんな所を壊すのでしょうか？
特に、腰を壊します。
＞質問３：逆に前向き（?）に考えて、
＞シャフトをもう少し軽量なものに換えたと
＞したら、私にとってもっと良いことがあると思われますか？
重量が重めの方がタイミングが取れるなら、軽くする必要はありません。
ただし、フレックスは落としたほうが良いです。
DGでもRなどにすると、とても振りぬき良く、打ちやすくなります。
＞質問４：昔は乱暴に言えば、アイアンのシャフトなどスチールならダイナミック
＞ゴールドしか事実上なく、皆が普通に使っていて、ライフルなんていうのも出て
＞きたけど、あれはプロにしか無理、などと言っていた時代の感覚からすると、
＞随分ダイナミックゴールドの敷居が高くなったというか、ハードな扱いになって
＞しまった印象を覚えて、とまどいを覚えます。
昔は糸巻きにロフト角が極端に立ったアイアンが無かったので
それでも対応できました。
そうするしか無かったという状況だったわけです。
実際、ヘッドスピードの速くないゴルファーでは高弾道を打つことができませんでした。
しかし、軽量シャフトの登場でヘッドスピードの速くないゴルファーでも高弾道を打てるようになりました。
これは単純に良いことです。
皆が皆、同じ重量のシャフトを使っていた状況が逆におかしい状況だったというわけです。
今の環境の方が、クラブを選択する知識さえあれば良い環境には間違い有りません。
私もダイナミックゴールドにパーシモンしかなかった時代からゴルフを始めましたが、今の環境の方がよほど良いと思います。
しかし、ゴルファーに媚びすぎるクラブもありますから、真贋を見極める力が必要になります。
結論を言えば、重め、軟らか目、であれば、問題ありません。
DGのRなどです。
または、DGのXP、Rです。
いきなり、極端に軽い物にはしないほうが良いです。
from 元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ