20200531

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: スイングウエイトなるモノ



ゴルフクラブを調整する際、
もしくは選んだり、区別する際、用いられる一つの項目で
ゴルフクラブを有る基準の元、はかりに載せ
平たく言えば どの位 ヘッドが重いか 測ったモノ
そして それを数値化して表したもので

一般的には C-8 シーエイト とか、D-0 ディーゼロ をいう
単位?、呼び方が使われています。
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現在は 14インチ計という 天秤型の秤が用いられます。
単位で言うと Aから始めり B.C...と順に重くなり、
各アルファベットは 大まかに ゼロから始まり ...7.8.9.で
次のアルファベットになるという具合です。

大まかにですが 例えば D-0 と D-1 の違いは 約2g
ヘッドが重い、ヘッドが効いてると考えて良いでしょう。

『勘違いを引き出し易い要素』ですが、
コト スイングウエイト計、秤で測った数値 は
シャフトの重さに関係なく 単純なヘッドの効き です。
シャフトにはそれぞれシャフトバランスがあり、
概ね シャフト重量に関係なく、シャフトバランスは似ている為
例え シャフト重量40gであろうが、90gのシャフトであろうが
スイングウエイト…よくいうバランスの数値は同じです。


スイングウエイトは 静的なバランスであって、
スイングした時、使ってみた時の 動的なバランスでは無い

と言う問題点があります。

今、現在 その使ってみた時、振ってみた時の
動的なバランスを表す何か、指標 は存在しません。
にも拘わらず、『スイング』ウエイトと言う名称が厄介かも知れません。

スイングウエイトは その長さ に対する ヘッドの重さ を表しており、
そのクラブの全体の重さ や そのクラブのシャフトの硬さ に対しての
数値ではありません。

確かに 同じ長さ、同じヘッドの重さ
でも装着されているシャフトが40gと90gでは
使った感じ ヘッドの重さは同じには感じられないでしょう。
軽いシャフト、
 全体重量の軽いモノの方がヘッドは効いて感じるでしょう
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同じく、同じ長さ、同じヘッドの重さ であっても
シャフトの硬さが違えば 同じようには感じられません。
シャフトの硬いモノ の方が 感触として
 ヘッドの重さは伝わりにくいため、軽く感じ易いのですが、
不思議な部分ではありますが、
 その人の振り方や過去のクラブの変遷 などによって
シャフトが硬い方が 振り感が重く感じる人
シャフトが柔らかい方が 振り感が重く感じる人
 は結構バラバラで、一概に「こうだ!」という指標は存在しません。

そう言う意味では
 ある一つのクラブをセット、組み上げる際や
セットして流れを作る際の指標として スイングウエイト は用いるコト
は出来ても、
シャフトの硬さや全体重量の違い、シャフトの重さの違い がある
別のクラブとの 直接的な比較として
 スイングウエイトは役に立っている とは言い難い部分があります。

ですので クラブを選び際、以前のクラブは D-0 だったから
 次のクラブも D-0 にするとか
シャフトの硬さや重さ、全体重量の大きく異なる際の
 スイングウエイトの統一 は正直、あまり意味も持ちません。

残念ですが、ゴルフと言う娯楽が 定着するまでに
 別の 動的バランスを測る、比べる方法が根付かなかったため
今も 静的なバランスである スイングウエイトが
 唯一の クラブのバランス となってしまっている とも言えます。
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