20190207

ゴルフも人生も no plan (;´Д`) : 飯田利男「ゴルフで覚えるドラッカー」

先日、来月の3月の中旬に行われる業務ゴルフコンペの案内(4組予定)を送りました。

関連会社を集めてする業務ゴルフなんで仕事です。(ただワシはプレー費等一式は社費。笑)
そして、ワシが万年幹事ですので、司会であり、コース選定、組み合わせから賞品まで全部独断で決めます。(笑)

まぁその前に、今年初ラウンドをしておきたいのだが、2月3月は忙しいしなぁ・・・・




え~次のゴルフ本は、結構評判のゴルフ本ですが、
これもTポイントの期限が切れるので、不本意ながら(笑)電子版で読みました。

dora111.jpg
「ゴルフで覚えるドラッカー」
飯田利男 (著)  ゴルフダイジェスト社 2018年7月


<内容>
「平均110の著者が半年で80を切ったゴルフ上達術。実はビジネスにも絶大な効果が!

61歳の著者がドラッカー理論の肝「セルフマネジメント」をゴルフに応用した結果、
半年でスコア110台→70台に超高速上達。
読者はリアルな体験談を読み進めるうちに自然にドラッカー理論が身に付きます。
まさに「もしドラ」ゴルフバージョンです。」

<目次>
第1章 あなたのゴルフが上達しない理由/
第2章 ビジネスにもゴルフにも役立つ「ドラッカーの考え方」/
第3章 ドラッカーを応用した「ゴルフ・マネジメント学習法」/
第4章 「ゴルフ・マネジメント学習法」の実践手順/
第5章 私はこうして80を切りました!/
第6章 「ゴルフで覚えるドラッカー」は、なぜできたのか?

<著者/飯田 利男>
「1957年生・61歳。愛知県名古屋出身。会社員の後、2014年ドラッカー学会正会員、
2015年渋沢ドラッカー研究会正会員となる。 2016年明治大学サービス創新研究所客員研究員。
会社員時代は自動車部品、油圧部品の営業と、本社広報を歴任。
2011年から海外営業部で様々な国に出向き、ドラッカーのマネジメントの実践を始めた。
部下の報告や見聞きしたことから、「核となる課題」を見極め、
現場に出向き自分の目で検分して戦略を立てることが、ドラッカーのマネジメントに目覚める契機となった。
ゴルフは還暦を迎えスコア110前後の腕前だったが、
ドラッカーのマネジメント法でわずか半年で70台を出すまでに上達した。」





この本の内容の前に、ワシはこの本の大げさなサブコピーが非常に気にかかった。

それは「平均110の著者が半年で80切った!」というセールスコピー!

著者は、定年前の3年前に「自らをマネジメントするドラッガー流「フィードバック」手帳」と
出会い、これをゴルフに応用することを思いついたが、ゴルフダイジェスト社編集から、
「面白いが、出版はこのメソッドで80を切ることができれば!」と言われ、
その半年後に80を切り、そしてその2年半後に出版できたという。

とかく、ゴルフ本で多い、これをしてシングルになったとか、飛んだだのという
インパクトのあるタイトルとセールスコピーの本ですな。(笑)

基本、本のタイトルは著者が考えるのではなく、
編集側が「売れそうな」インパクトのあるワードをつけるわけです。

例えば、かなり売れた山口信吾さんの「普通のサラリーマンが2年でシングルになる方法 」

これは、わずかたった2年でシングルになったようなタイトルですが、
真実は著者がシングルになると決意してから2年で、ハンディが10→8になったことを表現したタイトル。
内容が良かったので文句はあまり言いたくないけど、
嘘じゃないけど、タイトルでインパクトを与え、手に取ってもらおうとしてるタイトルの見本です。

まぁ別に商売でやっておられるので、売れるための営業テクニックといえばそれまでですがね。(笑)



それから、タイトルを見ればわかるように、2番煎じとは言いませんが、

2009年に発売され大ヒットした通称「もしドラ」こと、
岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
と同じように、購買層であるビジネスマンの仕事に関係する「ドラッカー」と、
似つかわしくない「野球やゴルフ」のワードとの組み合わせの妙で、インパクト&話題性を狙っています。(笑)

また、同じようなビジネス用語のPDCAでゴルフ上達するという本である
「必ず100を切る!ゴルフPDCA超上達法」もありましたが、
この「ドラッガー」というワードが、より上質で、よりアカデミックなイメージを連想させてますね。


つまりタイトル勝負です。そしてそれには「ヘタが上手くなったというエビデンスが必要」で、
なおかつ、それが大きく改善すればするほど効果的なわけですな。

しかし、正直、「半年で平均スコア110台→70台に」はまずありえない。

本を売るための誇大なセールスコピーで、少しオーバーな表現ですな。

そりゃ、たまたま何もかも上手く行って、ベストスコア70台が出ることは否定しません。
仮に当時平均スコア110台だったとは言え、ゴルフ歴は約30年と書いてますので、
たぶん今までのベストスコアは80台前半かもしくは70台後半だと思われますが、

この本では、その70台のスコアを出したというラウンド詳細には、
何故だか一切触れていないのが、ワシには不満であり疑問です。
方法論は置いといて、どこでどんなスコアでという具体的説明がなーーーーい!!
(笑)



え~感想の前に長々とタイトルについてイチャモンつけていますが(笑)、

内容は、本書が目指すのが、「自分自身の優勝な専属コーチ」になること。
そのために必要なのが、客観的に「今の自分にとって最も重要なポイント」を見極めることとしています。

そのための手段として、ドラッガーの「フィールドバック」であり、
目標を設定して、振り返りを行うことを上達の手法とした本です。

①現状把握→②目標設定→
③実践→④成果との照合 4つのプロセスの繰り返し


●今の自分に必要なことを見極め、優先順位が低いものを捨てる
●技術面・心理面の拠り所 「セルフチェックリスト」
●集中するために自分の言葉で「言い聞かせ」を習慣化する


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「書き出すこと」の大切さでを示すフィードバック手帳とは、
目標によって自分自身をマネジメントする手帳術であり、
これは他の管理ノートとは違い、自分自身を知ることに焦点を当てているわけです。

著者は「アドレス」「ビジネスゾーン」など4つの視点から、
核となる課題の「切り返し」「腰の力み」「右肩の力み」「右肩が前に被る」をチェックし、
解決法が「下半身だけ温泉に浸かってるぅー」という「言い聞かせ」ワードを見出したわけです。

凡人は大事なことを忘れやすく、特にゴルフは事前に思っていたことを忘れやすいので、
著者はセルフチエックリストに書いたものをラウンドに持ち歩いていたという。
*これはヘッドカバーに重要な点を書いておく手法と同じで俳優渡辺裕之氏も実践しています。

ワシもゴルフの気づきを、スマホの無料メモアプリに記録していますが、
まず「書き出す」こと、それを「チェックする」こと、そして改善を繰り返すこと。

つまり、上達には書いて分析することが大事なので、
ゴルフブロガーはブログでスコアの振り返りをするため、普通の人よりはマシですが、
スコアと感想だけ書いて満足してるようじゃ上達しませんよ!ということですな。(笑)

結論として、この本はゴルフ上達の最低条件である実践→反省→改善の繰り返しの手法の本でしたな。

だから、そこのオジサン!チコちゃんに
「ボーっとゴルフしてんじゃねーよ!アホ―!」

と叱られないように考えてゴルフしましょう!(笑) 

え~もうこのゴルフ本書評コーナーも最後なんで、少し辛口な感想になりましたが(笑)、
え~ワシのこのゴルフ本の評価は★★ですな。(ダメは★、まあまあ★★、良かったら★★★)

今回でこのゴルフ本書評コーナー閉店ガラガラの777回まであと2回になりました。


from ゴルフも人生も no plan (;´Д`)