非常に残念ですが、
多くのゴルファー、殆どのゴルファーは
ミスは左右のコト
スイングプレーン(軌道)も平面上のインとかアウトとか
そちらばかりを気にしています。
逆球を打たないことは とても大切ですが、
ゴルフにとって大切な部分を忘れてしまっています。
ゴルフは野球やサッカーなどと違い、
仕事や役割分担が分かれているのではなく、
全部ひっくるめて『ひとりで』やらなくてはなりません。
ドライバーを飛ばすことも重要ですが、
5mのアプローチも等価で重要です。
そのどちらも『自分で』やらなくてはいけないのです。
ドライバーが 10ヤード余計に飛ぶ としても
そのお陰で アプローチの確率が下がるような
そんなやり方では継続して上手くなっていくのは難しいでしょう。
特に現代の 煽り打ち主流のスイングは
そこの問題がかなり深刻です。
平均的な練習量・練習頻度のアマチュアのとって
煽り打ちは 空中のボールだけを打つ 方法とも言え、
アプローチ・短いショット
ロフトの大きなクラブを打つのに適切ではありません。

ロフトとは ボールスピードを基準としてロス率を
意図的に作り出すモノです。
人によって異なりますが、
ロフトが 10度→20→30→40 と
増えていくにしたがって、ボールスピードは落ち、
それがボールの回転に増加になっていくのですが、
そのロフト通りの距離でなくなる可能性があります。
弾道とは
ボールの速度・回転・飛び出る角度 で形成されますが、
飛び出る角度 というのは
ヘッドの入射角度とロフト角度によって構成されます。
本来、ゴルフクラブは
ロフトが大きくなるとクラブが短くなり、
それはイコール ヘッドの入射角度がきつくなる
ことによって 作り出されます。
本来は! です。
ところが 現代の煽り打ち主流の打ち方では
短くなって 入射角度
・・・より上から入ってくる筈のヘッドが
例え、ウエッヂであっても 仰り角度
下から入ってしまい、ボールの打ちだし角度が
増えすぎてしまう傾向が高まっています。
弾道のメカニズムは単純化すると
例として、50度のウエッヂが15度の入射角度で
入ってくるとすると 打ちだし角度は35度です。
ところが 煽り打ちで入って +5の仰角でヘッドが入ってくると
ボールは55度の打ちだし角度になってしまいます。
それと同時に 35度の打ちだし角度と55度の打ちだし角度
では 例えボール速度が同じでも
そのボール速度 というのは 道のりに対するモノですから
距離~水平距離にすると 極端に55度の方は
遅くなってしまいます。
自傷…間違えました、自称「飛ばし屋」の人が
それ相応にウエッヂが飛ばす、ウエッヂの距離が低いのは
そう言う意味なのです。
ちゃんと 入射角度を取って打っているのと
煽り打ちで仰角で打っているのでは
ロフトに応じて 距離が比例するのと
ロフトに応じて 距離が二乗に比例するような
そんな関係になってしまうのです。
特に 大きなロフトの
その距離に対するロス率というのは
ロフトの立ったモノに比べると 敏感 です。
多くの人は左右の方向ばかり気にしますが、
それすらも 打つ距離を念頭に
左右のズレ:分子 / 打った距離に対する:分母
で考えてみてください。
前後座右 10ヤードのズレ も
150ヤード打つショットに対しては 7%以下ですが、
50ヤードであったとすると それは 20% です。
そして 煽り打ちの場合
ほんのちょっとしたことで 大きなロフトのクラブで
大きな距離ずれが発生し易くなるのです。
50ヤード打とうとして トップやダフリでなく
30ヤードしか飛ばないのは
左右に曲がってしまったり、
左右に行ってしまうよりも、
簡単に考えて良いモノでしょうか?
左右のズレや曲がりは
50ヤードのショットで20ヤードも
なかなかズレないと思いますが、
距離~前後に関しては往々にして、起こりえるのです。