20171220

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: 『飛ばし』と『アプローチ』 ②


非常に残念ですが、
多くのゴルファー、殆どのゴルファーは
ミスは左右のコト
スイングプレーン(軌道)も平面上のインとかアウトとか
そちらばかりを気にしています。
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逆球を打たないことは とても大切ですが、
ゴルフにとって大切な部分を忘れてしまっています。

ゴルフは野球やサッカーなどと違い、
仕事や役割分担が分かれているのではなく、
全部ひっくるめて『ひとりで』やらなくてはなりません。
ドライバーを飛ばすことも重要ですが、
5mのアプローチも等価で重要です。
そのどちらも『自分で』やらなくてはいけないのです。

ドライバーが 10ヤード余計に飛ぶ としても
そのお陰で アプローチの確率が下がるような
そんなやり方では継続して上手くなっていくのは難しいでしょう。
特に現代の 煽り打ち主流のスイングは
そこの問題がかなり深刻です。

平均的な練習量・練習頻度のアマチュアのとって
煽り打ちは 空中のボールだけを打つ 方法とも言え、
アプローチ・短いショット
ロフトの大きなクラブを打つのに適切ではありません。
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ロフトとは ボールスピードを基準としてロス率を
意図的に作り出すモノです。
人によって異なりますが、
ロフトが 10度→20→30→40 と
増えていくにしたがって、ボールスピードは落ち、
それがボールの回転に増加になっていくのですが、
そのロフト通りの距離でなくなる可能性があります。

弾道とは
ボールの速度・回転・飛び出る角度 で形成されますが、
飛び出る角度 というのは
ヘッドの入射角度とロフト角度によって構成されます。

本来、ゴルフクラブは
ロフトが大きくなるとクラブが短くなり、
それはイコール ヘッドの入射角度がきつくなる
ことによって 作り出されます。

本来は! です。

ところが 現代の煽り打ち主流の打ち方では
短くなって 入射角度
・・・より上から入ってくる筈のヘッドが
例え、ウエッヂであっても 仰り角度 
下から入ってしまい、ボールの打ちだし角度が
増えすぎてしまう傾向が高まっています。
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弾道のメカニズムは単純化すると
例として、50度のウエッヂが15度の入射角度で
入ってくるとすると 打ちだし角度は35度です。
ところが 煽り打ちで入って +5の仰角でヘッドが入ってくると
ボールは55度の打ちだし角度になってしまいます。

それと同時に 35度の打ちだし角度と55度の打ちだし角度
では 例えボール速度が同じでも
そのボール速度 というのは 道のりに対するモノですから
距離~水平距離にすると 極端に55度の方は
遅くなってしまいます。


自傷…間違えました、自称「飛ばし屋」の人が
それ相応にウエッヂが飛ばす、ウエッヂの距離が低いのは
そう言う意味なのです。

ちゃんと 入射角度を取って打っているのと
煽り打ちで仰角で打っているのでは
ロフトに応じて 距離が比例するのと
ロフトに応じて 距離が二乗に比例するような
そんな関係になってしまうのです。


特に 大きなロフトの
その距離に対するロス率というのは
ロフトの立ったモノに比べると 敏感 です。

多くの人は左右の方向ばかり気にしますが、
それすらも 打つ距離を念頭に
左右のズレ:分子 / 打った距離に対する:分母
で考えてみてください。

前後座右 10ヤードのズレ も
150ヤード打つショットに対しては 7%以下ですが、
50ヤードであったとすると それは 20% です。

そして 煽り打ちの場合
ほんのちょっとしたことで 大きなロフトのクラブで
大きな距離ずれが発生し易くなるのです。

50ヤード打とうとして トップやダフリでなく
30ヤードしか飛ばないのは
左右に曲がってしまったり、
左右に行ってしまうよりも、
簡単に考えて良いモノでしょうか?

左右のズレや曲がりは
50ヤードのショットで20ヤードも
なかなかズレないと思いますが、
距離~前後に関しては往々にして、起こりえるのです。

from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります