20170805

元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ: テンプラ、引っ掛けに関するご相談です

【読者様からの質問】
「初めまして倉木様

いつも的確な回答素晴らしいと思い拝見しております。

私は56歳の男です。HD45くらいで1Wはドローで240-250ヤード。HD5で自分なりにいろいろ
研究して、この2-3年はかなりスイングを崩してHD10くらいに落ち込んでました。
最近は新しいスイングにも慣れてきて、上昇気流に乗って来ました。

悩みは突然出る1Wのテンプラフックです。
先日も5番でテンプラフックのOBが2回出て、そのホール+5でした。
そのホール以外はナイスショットでそのハーフは41。後半も2ホール天ぷらフックが
出ましたがOBではなく1バーディ、1ボギーの36でした。
あるホールで3連発テンプラフックが出て4発目はナイスショットでした。
1、3発目はセーフで2発目だけがOBでしたが、同伴者によると4発とも全て同じスイングで
ナイスショットとテンプラフックの違いがわからないと言います。
私も同じ感覚で振っているのでなぜナイスショットと天ぷらがでるのかがわかりません。

身体が左に突っ込んだ初心者の天ぷらと違い、私はむしろ右に残り過ぎなくらいです。
ティは高くないのですが、ティの下をくぐるように天ぷらするみたいです。
練習場で初心者のてんぷらを打つことは難なくできますが、本番で突発的に
出るてんぷらの再現ができません。

天ぷらが出ない日もあり、その時はパ ター次第ですが35-36くらいで回れることも多いです。
この突発的なてんぷらの矯正法があれば教えてくださいませ。

ご面倒おかけします。」



【倉木真二の回答】
テンプラはクラブヘッドが鋭角に入ると出やすく、引っ掛けはアウトサイドイン軌道だと出やすくなります。
初心者に見られるテンプラは、トップからの切り返しを手から行ってしまい、アウトサイドイン軌道、かつ、極端な縦振りによるものであることが多いと感じます。
ハンディキャップを考えると、このタイプのテンプラではないと思います。
今回のテンプラの原因はインパクト時の上体の開きにあると感じます。
ローハンデの方でも上体の開きを抑えるスイングをマスターしているのは少ない割合と感じています。
インパクトで頭や体が右サイドに残せることと上体の開きは必ずしも連動しません。
これは回転と移動は別であることが理由となります。
上体が開きがちなスイングだとタイミングが少しずれるだけで大きなミスが出やすくなり、体の回転から腕の位置が外れますのでタイミングがズレやすいスイングでもあります。
上体が開くことで上体の正面に腕を持ってくるとアウトサイドイン軌道になる為、腕を体の側面に移動させ、やや帳尻合わせのようなスイングとなります。
このようなスイングをするシングルプレーヤーは多く、反対の言い方をするとこのようなスイングであっても十分、シングルのスコアを出すことは可能です。
このスイングで上体の開きが強くなるとフェースの上部に当たりやすく、かつ、右肩が前方に出るのでアウトサイドイン軌道でフェースもかぶり気味となります。

より安定感を獲得したいのであればインパクト時の上体の開きを抑え抽象的ですが「胸の内側」でボールを捉えられるようになる必要があります。
多くのシングルプレイヤーは、体の右サイドでボールを押し込むようにスイングしてしまいます。

上体の開きを抑えられるようになると、タイミングを合わせやすくなる上にタイミングのズレに対してミスが出にくくなるので安定感が向上します。

おそらくこのあたりに原因があると感じます。
少し詳しく説明するとまずはクローズスタンスに構えてまっすぐ打つ、つまり右を向いて引っ掛けて目標に打つ、と言う練習をすると、上体の開かないインパクトが少し分かるようになっていきますので有効です。



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