20170706

ModernSwing21: コースでトップばかり


Question

大学生でゴルフサークルに所属しているのですが、
コースに出るとトップばかり出てしまいます。
練習の時はトップが出ることはほとんどなく上手く打てているのですが、
コースに出ると毎回トップが止まりません。
何が起こっているのでしょうか
根本的な解決策お願いします。


Answer

コースでのトップはまずスイング速度です。
どうしても力が入ってしまうのがコースです。

緊張して分けが分からなくなっていたり、
飛ばしたいと思った瞬間に体が勝手に反応します。
普段やらないような力が入って、速く振ってしまうのです。

せっかくだから気持ち良く振りたい、普段の練習の成果を見たいなど
と思った時にも速度が速くなることがあります。

チョロったらみっともない、上手いところを見せてやる、などの
雑念が入っても、力が入ってしまう事があるのです。

速度が上がるという事は、横の動きが速くなることです。
この横が速くなる事でヘッドが浮くのです。
スイングは縦と横のバランスです。
横だけ速くすると縦が間に合わずに浮くのです。

そして、横回転だけに力を入れると今度は肩が先に回り易くなります。
肩が先回りして充分に縦に下りないのでトップ事もあるのです。

次に考えられるのはセットアップです。
このセットアップには前傾姿勢とアライメントがあります。

環境や場所が変わると、アドレスの姿勢が変わったりします。
景色が違うだけで緊張したり、考え事があるだけで、
普段とは違う構えをしても気が付かないのです。

一番多いのはテイーグラウンドに合わせて肩が向き、FWの方向に
足が向いて、両者がずれている場合です。

また、特に気にせずに適当にやっているのが球との距離や前傾角度です。
その日のその時間に心地よい姿勢で立って打とうとするのです。

ところがその日の体調や体の硬さ、着ている服や気温などで
体が感じる感覚は常に変わります。

ズレたりブレたりするのが人間ですので、朝の調整をせずに
行き当たりばったりでスタートすると、一日中合わない
ということがあるのです。

どの番手だとどの前傾角だとかは履いている靴や
芝の深さなどで常に変わりますので、目と球の距離か何かで
目分量で立っている人は、すぐに前傾角度がくるってしまいます。

球が当たるのはトップの位置、軸軌道角(*)、そして前傾角が
合っている時です。
ここでアライメントやテイクバックの軌道がくるうとトップの位置が
普段とは違うところに上がってしまいます。

また、前傾角度がくるっていると、普段通りに正確にテイクバックし
全く同じトップの位置に上げ、理想的に正確にダウンスイングをすると
逆に当たらないのです。

練習場では一切トップしないのでしたら、スイング軌道は
ほぼ安定している方ですので、ほとんどの場合はセットアップか
スイング速度です。

ほとんどのゴルファーはこのような基礎的な事に気が付いていません。
アライメント、リズム、スイング速度というのは意識して調整したり
修正練習をする必要があるのです。
今後はこれらをチェックしながらラウンドしてみてください。

(*)軸軌道角とは背骨軸に対しての手のダウンスイング軌道





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