20170627

鹿又芳典ゴルフブログ: 長尺 VS 短尺


ずっとずっと答えの出ないドライバーの長さの話です 


ここ数か月ですが雑誌の企画で「短尺ドライバーっていいんですよね」的な問い合わせが多かったような もちろんそこには理由(PGAツアー)があっての事なんですが。。。

じゃあ実際はどうなんだって事ですが、以前僕は44インチから47.5インチまで0.5インチ刻みのドライバーを作って実験したことがあります。(ヘッド重量は20g位のフローだった記憶)

その時の結果は
短くてヘッドの重いドライバーは曲がりにくいけど飛びにくい。
長くてヘッドの軽いドライバーは前後左右のブレ幅が大きくなる。
44~45.5まではミート率の変化は少ない。

なので市販スペックにも多い45~46インチのクラブが振りやすっと結果に対してバランス的に優れているって事だったんです。 基本的にこの結果は今でも有効だと思いますが、少し変化してきているのが重めのヘッドにシャフトのバランスポイントに変化を付けて長めで振りやすくしているクラブが多くなってきたってことかな  

また話は変わりますが30本以上のドライバーを打つ企画を幾つかしていると、やはりうまく打った時の飛距離は長尺が絶対的に有利になる傾向です

そんな事を踏まえて考えると、プレーヤーにとってティーショットで何が一番のストレスになるのか ここに尽きるんだと思います。 短いドライバーにしたらOBを打たなくなるのか?と言えばNOですが(曲がるときは曲がるし)ヘッドを重くできればオフセンターヒット時のブレは少なくなるので曲がりにくくなることを優先するのか、ミスはミス(曲がり)として受け止めて上手く打った時に飛んだ方がいいのか本当に突き詰めればどちらを選択するのかっていうプレーヤー側の部分です

ただぁ僕自身もそうですがプレーヤー側の意思はコロコロ変わるのが常で、曲げたくないからと短いドライバーで数ラウンドすると物足りなくなり(もちろん僕は曲がるし)長いクラブが欲しくなる。。。  逆もですがなので答えの出ない永遠の戦いなんです 
そんな事を考えていると、調整機能が当たり前になりカチャカチャとシャフトも変えやすくなった今、もっと長さにアプローチしてくれるドライバーがあればいいのにって真剣に思います 以前マルマンさんから発売されていたクラブは長さのアプローチはありましたが同じシャフトを使うのでは結果的に厳しかったのかなって。 ヘッドの重さとシャフトの両方にアプローチ出来るクラブが出来ないかなぁ  カチャカチャがあるヘッドなら後はウエイトの位置とスリーブで何とかなるような気がするんだけど、どちらかのパーツメーカーさん何とかなりませんかね


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