20170508

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ゴルフ◆シャフトの使い方④



ゴルフクラブはその重量の6~7割以上 が
約1mの長い棒の先のヘッドに集中しています。
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      *弊社ニューアイアン 軟鉄鍛造HBS-16 #5


しかも そのヘッドは棒の延長線上の重さが無く
L字型の形状を(重心位置が存在する)しています。

スイングという動作を始めると
それに運動エネルギーが加わりますから
打ち手にかかる重さは 数キロ~十数キロになるでしょう。

IMG_0517ゴルフ用語でいう
しなる ということは
その形状から ねじれる という事ですし、
ロフトは開き、フェースは右を向きます。
右打ちの人にとって
 グリップが左・ヘッドが右(後ろ)
という位置関係になります。
より一層重たい状態になる訳ですね。




シャフトを活用する方法として
最も大切なのは 時期 です。

グリップとヘッドの上下(高さ)の位置関係が
グリップの方が低い位置にある時、
 ヘッドの重さを活用できます。
そのヘッドの重さを使って
 打撃方向・進行方向に グリップを移動させることが
可能になる瞬間(時期)です。

ですので テークアウェイやトップの位置
というのは その位置関係を作ることが大切になります。
IMG_0522

クラブ…で言うところの
グリップの移動がクラブの移動、
  ヘッドの移動です。


しかし、いったん
 ヘッドの方がグリップよりも低くなってしまうと
今度は その重さはグリップをその位置に留める
移動を阻害するものとして働いてしまいます。


⛳ ヘッドを振る
⛳ シャフトを振る
⛳ クラブを振る
⛳ ヘッドを返す
⛳ ヘッドローテーション
⛳ シャフトをしならせて、しなり戻す
 
 という行為は
すべて ヘッドの方が低くなってから行われます。

クラブヘッドが一番重くなる位置・使い方になりますので
グリップ、クラブ本体の移動が滞ります。
労力として「やった」充実感は高いかも知れませんが、
クラブそのものの移動が滞っているので
実際の ヘッドスピード は上がりません。
満足感だけがあるだけです。

しかも、その行為は 必ず 外~下方 に
体を引っ張る遠心力が伴うので
その魔反対の方向に体を引いておかねばならず
その行為は
 🔥軌道を急激にインサイドに変更させ
 🔥結果、体を開き
 🔥左サイドが上がり上を向く

という 上がるばかり・スピンが増えるばかり
飛ばないスライスを生みやすい行為も
同時に行っているのです。

その使い方では
 ✌ヘッドが重いコト
 ✌重心距離が長いコト
 ✌重心深度が深いコト
 ✌ヘッド慣性モーメントが高いコト

などの 一般論でいう 易しいクラブの条件
飛ばせるクラブの条件・スペックは すべて逆に働き
スイングをし難く、クラブを振り辛くする ことになります。


ヘッドのスペックも然り
ヘッドの重さも然り、
シャフトを活かすのも
ヘッドの方が高い位置にある時、どうするか


グリップの動かしたい方向 というのが
結果 打撃につながる訳です。
ヘッド、ヘッド、ヘッド、ヘッド
ヘッドがボールに当たりますから
ヘッド、ヘッド、ヘッド、ヘッド
という気持ちになるのは分からない訳ではありませんが、
それではクラブの機能も活きませんし、
同じことを繰り返したり、ミスを修正することが
出来なくなってしまいます。
スナップショット 1 (2017-01-21 11-26)
こうやって打ってしまうのでは
単に直に手で殴ると痛いから
クラブを使っているに過ぎず、
クラブの機能の差は何も発揮されず
すでて 自分の技巧によるものです。

故障も多いでしょう。

クラブヘッドの重さを使ってグリップを動かす。
グリップの移動がクラブの移動、ヘッドの移動。
その スイングの基本概念をしっかり踏まえて下さい。
それが シャフトの使い方でもあります。

from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります